サンケンが能登半島地震受け今期業績予想取り下げ、4~12月期は経常20%増益
サンケン電気<6707>は6日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想を取り下げ、売上高と各利益の見通しを「未定」とすると発表した。これまで15円としていた期末配当予想も未定とする。能登半島地震の発生により、子会社の石川サンケンの生産拠点で稼働を停止した。1月30日に一部の生産を再開し、全ラインの稼働へ復旧活動を進めているものの、今後の生産・出荷の見通しや建物・設備の被害額の算定には時間を要すると判断した。
あわせて開示した第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.1%増の1798億2800万円、経常利益が同19.7%増の207億2400万円だった。白物家電向けが低調に推移し、データセンターなどIT関連の設備投資の停滞も響いたが、自動車向け製品は順調に拡大。円安も寄与した。
株探ニュース