エプソンが5日続落、22年3月期営業利益予想を上方修正も材料出尽くし感
セイコーエプソン<6724>が5日続落している。前週末28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を750億円から840億円(前期比76.3%増)へ、純利益を520億円から630億円(同2.0倍)へ上方修正したものの、目先の材料出尽くし感から売りが優勢となっているようだ。
売上高は1兆1300億円(同13.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、オフィス・ホームIJP(インクジェットプリンター)やSIDM(シリアル・インパクト・ドット・マトリクス)プリンターの部材調達難による供給制約の悪化を受けて、需給バランスを踏まえた価格対応を行ったことや費用を抑制したことが貢献。また、第3四半期決算で、プロジェクターなどビジュアルコミュニケーション事業が大幅に伸長したことも寄与する。
同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高8467億4300万円(前年同期比17.9%増)、営業利益784億7100万円(同2.3倍)、純利益615億1500万円(同3.0倍)だった。
株探ニュース