ワコム <6727> が10月12日大引け後(15:00)に業績修正を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.7億円→29億円(前年同期は16.4億円)に4.3倍上方修正し、一転して76.6%増益見通しとなった。
なお、通期の連結経常利益は従来予想の39.2億円(前期は35.8億円)を据え置いた。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
第2四半期累計期間の連結業績については、テクノロジーソリューション事業の好調を反映して、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前回予想を上方修正いたします。なお、売上高には、期初想定に対して為替相場がドル高で推移したことによる増加要因も反映しました。 テクノロジーソリューション事業においては、スマートフォン向けならびにタブレット・ノートPC向けペン・センサーシステムに対するメーカー各社からの需要が早期化したことなどから、売上高、セグメント利益ともに前回予想を上回る見通しです。一方、ブランド製品事業においては、競争環境の変化によりペンタブレット製品の中低価格帯モデルの市場浸透が進まなかったことなどにより、売上高、セグメント利益ともに前回予想を下回る見込みです。 通期の連結業績については、期初想定に対して為替相場がドル高傾向で推移していることを反映し、売上高は前回予想を上方修正しております。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回予想を据え置いております。 テクノロジーソリューション事業においては、各ペン・センサーシステムへの需要拡大などから、売上高、セグメント利益ともに前回予想を上回る見通しです。一方、ブランド製品事業においては、売上高、セグメント利益ともに前回予想を下回る見通しです。上半期にはペンタブレット製品の販売が期初想定を下回ったこと、下半期においてはディスプレイ製品に関する新製品供給問題について商戦期に向けておおよそ解決の目途がつき、また、クリエイティブビジネスにおいて販売回復に向けた施策を追加的に実施するものの、製品構成変化による収益性低下を十分回復させることが困難な見通しであることを反映しております。また、米国による対中関税発動の影響に伴う利益減少リスクも織り込んでおります。 なお、2018年5月11日公表の中期経営計画において掲げた経営方針に沿って、より一層お客様にフォーカスした営業・マーケティング組織体制の改編を実施し、製品戦略の見直しなどを進めてまいります。(その他) 配当予想の修正はございません。(注)上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しておりますが、今後さまざまな要因によって予想数値と異なる結果となる可能性がございます。