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ワコム Research Memo(1):井出新社長のもと、新中期経営計画を発表

特集
2018年6月12日 15時01分

■要約

ワコム<6727>はペンタブレットの世界トップメーカー。クリエイターを対象とする市場では世界シェア80?90%を誇る。自社ブランドでペンタブレット製品を販売するブランド製品事業と、デジタルペンやタブレットのコンポーネントを完成品メーカー向けにOEM供給するテクノロジーソリューション事業の2セグメントで事業を展開している。

1. 2018年3月期は営業利益大幅黒転でV字回復を達成

2018年3月期決算は、売上高82,262百万円(前期比15.4%増)、営業利益3,526百万円(前期は1,171百万円の損失)と前期比大幅増収・利益黒字転換で着地した。2017年11月公表の修正予想に対しても、売上高、利益ともに上回った。当期はブランド製品事業での新製品効果やテクノロジーソリューション事業でのパーツ供給拡大によって、第2四半期に収益が大きく好転し、下半期もその流れが継続して前述の収益に至った。内容を子細に見ると、ブランド製品事業の収益が一部製品の不振で計画を下回り、それをテクノロジーソリューション事業の伸びで補ったことがわかる。その意味で、反省点及び今後の課題が残る決算であったが、まずは収益のV字回復を評価したい。

2. 新中期経営計画『Wacom Chapter 2』を発表。

2022年3月期に営業利益率10%を可能とする売上高1,000億円を目指す

2018年4月1日付で井出信孝(いでのぶたか)氏が代表取締役社長兼CEOに就任した。井出氏は昨年10月の社長就任発表以来、新たな成長戦略の策定に取り組んできたが、今般、新中期経営計画『Wacom Chapter 2』として公表した。新中期経営計画では、1)テクノロジー・リーダーシップの推進、2)アイランド&オーシャンによる緊密な連携、3)大胆な選択と集中、の3点を全体戦略として掲げ、それを受けた具体的な取り組みとして、顧客志向の技術革新や組織/オペレーションの改革、収益性を重視した財務体質の確立、等に取り組むとしている。計数的には、各年時の業績計画は公表せず、最終年度の2022年3月期において営業利益率10%、売上高1,000億円、ROE15%~20%の3つを経営目標として掲げている。

3. 2019年3月期はベースラインとするテクノロジーソリューション事業の会社予想を

どこまで上積みできるかに注目

2019年3月期について同社は、売上高85,000百万円(前期比3.3%増)、営業利益4,000百万円(同13.4%増)と増収増益を予想している。2019年3月期は新中期経営計画の初年度であり、新中期経営計画経営目標の達成に向けた発射台となる重要な年だ。同社は2019年3月期のテクノロジーソリューション事業の業績予想の数値を“ベースライン”と表現している。“最低限達成すべき数値”という意味であり、本音ではこれを上回る業績の実現を目指しているということだ。こうした業績予想の出し方のスタンスの変化は、弊社が期待するオウンゴール体質からの脱却の証左と見るが、更なる進展を見守りたい。

■Key Points

・Technology Leadership、Island & Ocean、Extreme Focusの3つが新中期経営計画の全体戦略

・“顧客志向の技術革新”など4つの重要取組事項に挑む

・2022年3月期に営業利益率10%を可能とする売上高1,000億円目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MH》

提供:フィスコ

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