ソニーGが4連騰で1万円大台復帰、売り一巡で中長期資金が流入
ソニーグループ<6758>が4日続伸、9営業日ぶりとなる1万円大台復帰を果たした。9月中旬から月末にかけて大きく株価水準を切り下げたが、10月に入ってから年金基金の買いなど足の長い資金の流入も観測され目先底入れの動きが顕著だ。
世界景気の減速感が強まるなかスマートフォンの売れ行き不振が観測され、同社のドル箱商品であるイメージセンサーの需要が伸び悩むとの思惑などから売りがかさんでいた。しかし、9000円台前半まで下落した株価は需給先行で売られ過ぎとの見方が強まり、足もとでは全体相場の地合い変化を横目に押し目買いの動きが表面化している。直近では、独自のにおい制御技術を開発し、来年春にも企業や研究機関向けに「におい提示装置」として売り出す方針が伝えらえており、これも放送メディアなどで取り上げられたこともあって株価の刺激材料となっている。認知症やパーキンソン病などの早期発見などに役立つ可能性が指摘されており、今後の動向が注目されそうだ。
株探ニュース