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シキノハイテック:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】

材料
2026年6月23日 11時07分

担当 織田真由美

●シキノハイテック<6614>[東証S]

レーティング: NEUTRAL(2025/12/9)→ NEUTRAL

◆半導体検査装置や計測装置、半導体設計が主力。アナログ設計技術に強み

◆車載向け低迷で、業績不振

◆海外事業に注力

【タイトル】

出所:シキノハイテック、ブルームバーグ、今村証券

◆会社概要…半導体検査装置関連や半導体などの回路設計が主体

半導体検査装置や計測機器などの製造を行う電子システム事業、半導体などの回路設計を行うマイクロエレクトロニクス事業、製品開発事業の3つの事業で構成。アナログ設計技術が高いことが強みで、各事業においてニッチトップシェアの商品を保有することが特長。

売上の半分程度が車載向けで、販売先別ではデンソー <6902> [東証P]やソニーグループ <6758> [東証P]、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]向けで3割近くを占める。

事業セグメント主要製品及び技術
電子システム事業半導体検査装置、専用計測装置
半導体検査に使用されるバーンイン装置、バーンインボードが主体。バーンイン装置の国内シェアは25%。
各種電子機器検査用ボード、専用計測機、IoT-Nessumなど
マイクロエレクトロニクス事業半導体設計(アナログ・デジタル)、IPコア
電源IC設計、高速I/F設計、イメージセンサ設計、画像処理系LSI設計など
IPコア:JPEG、MIPI、ISP。JPEG IPでは世界モバイルのシェア20%。
製品開発事業組込カメラモジュール、画像システム
CMOSカメラモジュール、見守システム、画像処理モジュール・カスタムカメラ開発
コンビニATM用途のCMOSセンサーカメラモジュールで国内シェア90%。

注)バーンイン:半導体の初期不良を除去する選別方法の一種。半導体を通常より高温環境下で動作させる試験
IPコア:LSI(大規模集積回路)を構成するための部分的な回路情報のうち、特に単一機能でまとめられたもの

◆業績:車載向け低迷

2026年3月期業績は上場以来初の営業赤字となった。売上高はほぼ横ばいだったものの(資料1参照)、労務費の増加や資材費高騰の影響からすべての事業の収益が悪化、営業損益は赤字に転落し(資料2参照)、最終損益は2期連続の赤字となった。

売上高伸び悩みの要因は車載向けの落ち込みだ。自動車市況の不透明感が継続する中、車載用専用計測機の受注が大幅に減少した。また、製品開発事業において国内ATMやセルフレジ向け組込カメラモジュールが低迷したことも足を引っ張った。他方、半導体検査で使用されるバーンイン装置や商材のバーンインボードが堅調だったことや、産業・防衛向け専用計測機の拡大、アナログの半導体設計が下支えした。

今期業績は増収黒字化見通し。半導体検査装置が開発の谷間にあたるものの、産業・防衛向け専用計測機やアナログの半導体設計の伸びが期待されるうえ、海外ATMやコンビニエンスストア飲料提供機器等でのカメラモジュールが拡大することで収益改善が見込まれる。

【タイトル】

【タイトル】

◆中期経営計画

注力するのはグローバル展開だ。海外の企業とパートナー連携を開始し、グローバルでの顧客開拓と販路拡大を推進する。2024年度の米Computer Aided Software Technologies, Inc.(CAST社)との提携に続き、前期は半導体検査用基板設計などを行う台湾AGNEZ TECH INC.、カメラソリューションを提供するインドのe-con Systems、独商社のINELTEK GmbHとの協業を開始した。

また、新技術や新製品の事業化にも注力する。次世代通信規格であるNessum(旧名称HD-PLC)対応の製品や、新しい画像圧縮技術の事業化、カメラモジュールを活用した見守り商品などシステムソリューションの事業化などに取り組む。

掲げる定量目標は「2028年3月期の売上高85億円、経常利益率6.5%、ROE15%」(資料1、資料2参照)。新商品や新分野での販売遅延、車載向けの落ち込みによって進捗に遅れがあるが、会社は「成長モデルを見直し、持続的な成長軌道への回帰を推進する」とする。世界の半導体市場が拡大する中で需要を取り込めるかに注目したい。

◆投資判断

今年に入ってからの株価動向はややボラティリティの高い状況にある。半導体市場の成長の恩恵を受けることが期待されるものの、車載向けが主力であるだけに不透明感が強い。投資には需要回復時期を見極める必要があると考え、投資判断は「NEUTRAL」を継続する。

【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。

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今村証券株式会社
  金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
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