エノモトが年初来安値を更新、民生機器向け在庫調整長引き今期は一転営業減益の見通し
エノモト<6928>が続急落し、年初来安値を更新した。30日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。営業利益の見通しは17億円から3億円(前期比80.8%減)に引き下げた。増益予想から一転して営業減益を見込む形となり、失望売りを促した。
売上高の見通しは290億円から250億円(同14.6%減)に予想を見直した。スマートフォンやウェアラブル端末など民生用機器向けのコネクター部品の在庫調整が長期化した。パワー半導体用リードフレームでも、民生用機器や産業用機器向けの在庫調整が想定よりも長引いた。金型など生産設備の立ち上げを含む費用が先行する形となり、収益が予想を下回る見込みとなった。9月中間期の売上高は前年同期比11.1%減の130億2000万円、最終利益は同88.8%減の8700万円となった。
株探ニュース