決算発表予定日 2024/05/08
8424東証P貸借
業種 その他金融業

芙蓉総合リース 株価材料ニュース

13,705
-15
-0.11%
業績
(15:00)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

芙蓉リース Research Memo(7):収益性の高い事業の拡大やフロンティア(新領域)へ挑戦(1)

特集
2020年7月1日 17時07分

■成長戦略

1.中期経営計画

芙蓉総合リース<8424>は、2018年3月期から2022年3月期を最終年度とする中期経営計画「Frontier Expansion 2021」を推進している。「前例のない場所へ。」をスローガンに掲げ、新しいビジネス領域やビジネスモデルへ挑戦することにより、事業ポートフォリオの「フロンティア」を拡大し、国内リース事業を取り巻く環境が大きく変化するなかでも持続的に成長する企業グループを目指している。また、フロンティア(新領域)の拡大に向けて5年間の長期目線で策定している。

目標とする経営指標として、営業資産残高2兆5,000億円、ROA(営業資産経常利益率)2.0%、経常利益500億円を掲げており、当初計画からの変更はない。なお、5年間における営業資産残高の伸び率は年率4.1%、経常利益は同9.8%となっている。特に、経常利益目標のハードルが高いが、営業資産残高の拡大とROA向上の両方の達成(掛け合わせ)により実現するシナリオとなっている。

また、戦略軸としては、(1)戦略分野の選択と集中、(2)フロンティアへの挑戦、(3)グループシナジーの追求、の3つを挙げている。

(1) 戦略分野の選択と集中

成長ドライバーとして経営資源を集中する分野(戦略分野)として、1)不動産、2)航空機、3)海外、4)エネルギー・環境、5)医療・福祉、6)新領域を選択した。一方、7)ベンダーリース、8)国内コーポレート、9)ファイナンスについては、グループ連携など効率的な営業でマーケット(顧客基盤)を維持・拡大する分野(コア分野)と位置付けた。なお、従来「コア分野」の一つとしていたオートリースは、新たな成長が見込まれるフロンティア(新領域)として、モビリティビジネスに位置付けを変更している。

(2) フロンティアへの挑戦

他社(銀行系リース会社及び銀行本体)との差別化を明確に打ち出すため、銀行が提供できない付加価値やサービス、ビジネス領域へ軸足をシフトする。特に、モノの価値(事業価値)などに重点を置いた領域への拡大を図る。また、新領域の拡大に当たっては、M&Aや資本・業務提携を活用するとともに、資産効率(ROA)向上に貢献するノンアセットビジネス(BPOサービス等)を中心に注力していく。

(3) グループシナジーの追求

グループ各社の商品(サービス)をグループ各社のマーケット(顧客基盤)に展開することで、グループシナジーの最大化を目指す。特に、大企業向けの取引に強みを持つ同社、リテール中心のSFC、ファクタリングのプラットフォームで大企業と中小企業を結ぶアクリーティブ、一括請求サービスの提供により16,000社の顧客基盤を有するインボイス、幅広いバックオフィスサービスや業務コンサルに強みを持つNOCなど、グループ各社の持つ「機能」と「顧客基盤」を有機的につなげることで、営業のパフォーマンスを飛躍的に向上させる方針である。

2.これまでの進捗

同社では、最終目標の達成に向けて中間目途値を設定しているが、前述のとおり、2020年3月期の実績は、営業資産残高2兆3,840億円(中間目途値2兆3,000億円~2兆4,000億円)、経常利益440億円(同380億円~420億円)、ROA 1.90%(同1.70~1.80%)となり、すべての項目で中間目途値をクリア(経常利益及びROAは超過)することができた。なお、全体的な最終目標に修正はないが、各分野の進捗や足元の状況等を踏まえ、一部の戦略分野(不動産及び海外)で目標値の修正を実施している(詳細は後述)。

また、前述のとおり、コロナ禍の影響を踏まえ、2021年3月期については、現時点で緩やかな業績の伸びを見込んでいるものの、これまでの上振れによるバッファーも効いていることから、最終目標の達成に向けては計画線を確保していると判断しても良いだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《EY》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる