第一商品が大幅反発、主力先物事業の譲渡と前期業績の拡大見通しを発表
第一商品<8746>は大幅反発している。28日取引終了後、貴金属を中心とする主力の商品先物取引業を日産証券に9億円で譲渡すると発表。同社は不正会計の発覚で7月中に行われる商品デリバティブ市場の大阪取引所への取引移管後に顧客が取引できなくなる状況にあり、売上高の大半を占める先物事業の売却を決めたとしている。
併せて、非開示だった20年3月期の業績(非連結)は、売上高46億2600万円(前の期比30.8%増)、経常利益11億2900万円(同10倍)に拡大する見通しになったと発表。貴金属市場で売買手数料収入が大きく伸びたことに加え、経費抑制を継続したことも大幅増益につながった。同時に、従来未定としていた期末一括配当は5円実施し、4期ぶりに復配する方針としている。
株探ニュース