郵船は後場一段安、今3月期最終益予想引き上げも好材料出尽くしとの受け止め
日本郵船<9101>は後場一段安。正午に同社は23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益は9600億円から1兆300億円(前期比2.1%増)に見通しを引き上げた。ただ修正後の各利益予想は市場予想とほぼ同水準となったほか、直近でバルチック海運指数が下落基調にあることもあって、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。
半導体不足などによる自動車生産への悪影響が徐々に解消することや、エネルギー関連での底堅い市況推移を見込み、不定期専用船事業の収益見通しを引き上げた。また、これまで1000円を計画していた中間配当は1050円(前期の中間は200円)に決定。9月30日を基準日に10月1日付で実施した1対3の株式分割を考慮しないベースで、期末配当予想は従来の435円から480円(前期の期末は1250円)に引き上げた。
株探ニュース