共栄タンカーが急騰、PBR0.5倍で良好な株式需給に着目した買い流入
共栄タンカー<9130>が急騰、全般地合い悪に逆行し一時11.5%高の1082円まで駆け上がる場面があった。値上がり率は一時東証1部トップとなる場面もあった。世界的に新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大にピークアウト感がみられるなか、経済活動正常化に向けた動きが各国で出始めている。米国では直近の経済指標などから個人の消費意欲の強さが確認されており、こうした流れを背景にグローバル物流を担う海運セクターへの買いが活発化している。同社株はタンカーの長期貸船が主力ということもあって、海運セクターのなかでも業績回復が遅れており、株価面でも出遅れ感が強かった。ただ業績は今期が大底との見方が強まるなかで、0.5倍台のPBRは水準訂正余地をはらんでいる。ESGへの取り組みにも積極的で、投資マネーが流入しやすい。信用買い残など枯れた状態で株式需給関係も良く、上値の軽さが意識されている。
株探ニュース