今週のマーケット展望「日経平均2万1000円の大台を試す」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。今週はトヨタ<7203>やソフトバンクグループ<9984>などの決算発表が予定されています。決算発表後半戦で株価がどう動くのか、注目したいですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、2月4日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、今週の動向について『重要イベント満載だった先週を無難に通過し、今週はじり高で日経平均2万1000円の大台クリアを試す週となろう。外部の投資環境は好転しつつある。出遅れの日本株も上伸するだろう』と考察しています。
続けて、先週のFOMCについて、『市場の期待通り、利上げの一時停止を表明するともにバランスシート縮小ペースの見直しも示唆する「満額回答」だった』と伝えています。米国の経済指標については『申し分ない結果だった』として、『雇用者数は大幅に伸びた一方、賃金の伸びは加速せず、これはFEDの利上げ停止を正当化するわけだからマーケットにとっては好都合。1月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は市場予想に反して上昇した』と解説しています。
加えて、『中国のPMIもそうだった。短期の景気サイクルがボトムアウトしつつあることが伺える。まだ市場はそれに気づいていないが』と指摘しています。
ドル円の動きについては『再び109円台半ばに戻して先週を終えた。これでFRBの利上げ停止でも円高にならない、という見方が少しは増えるといいのだが』と述べており、『ポイントは、FRBの利上げ停止は完全に織り込み済みだから、これ以上円高になるには新たな材料が必要ということだ』と分析しています。
今週は決算発表後半戦となります。レポートでは『ソフトバンク、トヨタ、商社、不動産各社が決算を発表する』と伝えており、『決算発表の前半戦を終えて言えるのは、良い決算の銘柄は素直に買われ、ずっと調整してきた銘柄は下方修正でも悪材料出尽くしで株価が上昇するケースが見られること。相場が行き過ぎた悲観の修正を始めた証と評価したい』との見解を述べています。
また、今週は中国が春節でお休みとなることについて言及しており、『上海株式市場の変動に振らされることもなく、リスク要因が低下する』と示唆しています。国内の動きについては、『週末にオプションのSQを控え、水曜~木曜あたりに動意が出るか。6日(水)はトヨタ、ソフトバンクGの決算発表。それを受けた翌日あたりに注意したい』と指摘しています。
日経平均については、『一目均衡表の雲が薄くなっているところに差し掛かっている。この間隙を縫って雲の上に浮上するチャンスである。ナローパスを通せるか、正念場だ』と考察。最後に、今週の予想レンジについて『2万500円~2万1200円』とまとめています。
高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
《HH》
提供:フィスコ
株探ニュース