【↓】日経平均 大引け| 反落、円高を機に先物主導の売り優勢 (12月28日)

市況
2017年12月28日 16時44分

日経平均株価

始値  22912.05

高値  22954.45(11:27)

安値  22736.43(14:57)

大引け 22783.98(前日比 -127.23 、 -0.56% )

売買高  9億9736万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆7305億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、後場終盤に下げ幅を拡大

2.米株高も模様眺めムード強く、円高を横目に先物主導の売り膨らむ

3.年明けの米雇用統計など米経済指標を見極めたいとの思惑

4.前場は中小型株物色の流れ継続も、後場は手仕舞い売り加速

5.値下がり銘柄数は1300超、売買代金も1兆7000億円台と低調続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは28ドル高と3日ぶりに反発。売り買いともに手控え姿勢が強いなか、ビザやマクドナルドなど消費関連株が買われ指数を押し上げた。

東京市場では売り買い交錯で始まった後、日経平均株価は前日終値を挟んでの攻防となったが、後場終盤に下げ幅を広げる格好となった。

28日の東京市場は、主力株全般模様眺めムードの強い展開となった。前場は中小型株が物色されたが、前場高かった銘柄も後場に入ると値を消すものが相次いだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに反発したものの、発表された12月の米消費者信頼感指数は市場コンセンサスを下回ったことで警戒感も漂い、年明けの米雇用統計発表を見極めたいとの思惑から、東京市場は上値の重い展開を強いられた。前場は小型株指数がプラス圏で強い動きをみせるなど、時価総額の小さい銘柄には個人投資家を中心とする買いが目立った。しかし、後場終盤になると、年末特有の手仕舞い売りが顕在化し、為替の円高進行と歩調を合わせ、先物主導で午後2時過ぎあたりから全般大きく売り優勢に傾いた。日経平均は引け間際に170円以上下げる場面もあった。東証1部の売買代金は前日とほぼ同水準にとどまり2兆円を大きく下回り、値下がり銘柄数は1300を超え全体の66%を占めた。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げたほか、売買代金トップの任天堂<7974>も軟調。ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>が冴えず、オムロン<6645>も安い。オプトラン<6235>が大幅安となったほか、アカツキ<3932>、ペッパーフードサービス<3053>も大きく売られた。愛眼<9854>、カチタス<8919>、レオパレス21<8848>、VOYAGE GROUP<3688>なども下落した。

半面、住友金属鉱山<5713>が物色人気となったほか、SGホールディングス<9143>も上昇した。ニトリホールディングス<9843>も買い優勢。ミタチ産業<3321>が急上昇、サイボウズ<4776>、石川製作所<6208>も値を飛ばした。ヒマラヤ<7514>、片倉工業<3001>なども大きく上値を追った。北の達人コーポレーション<2930>が高く、横河ブリッジホールディングス<5911>も買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は住友鉱 <5713> 、信越化 <4063> 、エーザイ <4523> 、ヤマハ <7951> 、大塚HD <4578> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約38円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)非鉄金属、(2)電気・ガス業、(3)鉄鋼、(4)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)証券商品先物、(3)水産・農林業、(4)石油石炭製品、(5)保険業。

■個別材料株

△ベルグアース <1383> [JQ]

中国で合弁会社設立し本格的な苗事業を開始へ。

△夢の街創造 <2484> [JQ]

9-11月期(1Q)経常は1%増益で着地。

△片倉 <3001>

“物言う株主”オアシスが5%超保有株主に浮上。

△ミタチ産業 <3321>

上期経常が3.3倍増益で着地。

△大有機 <4187>

前期最高益予想を7%上乗せ、配当も4円増額。

△ポラテクノ <4239> [JQ]

英X線分析装置用部材メーカーを買収。

△サイボウズ <4776>

今期経常を一転35%増益に上方修正。

△富士ソSB <6188> [JQ]

1→3の株式分割を実施。

△ナガイレーベ <7447>

9-11月期(1Q)経常は6%増益。

△ヒマラヤ <7514>

9-11月期(1Q)経常は黒字浮上、上期計画を超過。

▼ミクシィ <2121> [東証M]

今期最終を16%下方修正。

▼ケーヨー <8168>

9-11月期(3Q)経常は77%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミタチ産業 <3321> 、(2)サイボウズ <4776> 、(3)石川製 <6208> 、(4)ヒマラヤ <7514> 、(5)片倉 <3001> 、(6)リブセンス <6054> 、(7)グロブライド <7990> 、(8)UMCエレ <6615> 、(9)ナガイレーベ <7447> 、(10)綿半HD <3199>

値下がり率上位10傑は(1)オプトラン <6235> 、(2)ケーヨー <8168> 、(3)DCM <3050> 、(4)ショーケース <3909> 、(5)アカツキ <3932> 、(6)森六 <4249> 、(7)ペッパー <3053> 、(8)ネクステージ <3186> 、(9)RSテクノ <3445> 、(10)パソナG <2168>

【大引け】

日経平均は前日比127.23円(0.56%)安の2万2783.98円。TOPIXは前日比10.76(0.59%)安の1819.03。出来高は概算で9億9736万株。値上がり銘柄数は606、値下がり銘柄数は1353となった。日経ジャスダック平均は3932.57円(2.93円安)。

[2017年12月28日]

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