「リチウムイオン電池部材・部品」関連に注目<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「リチウムイオン電池部材・部品」が16位となっている。
トヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>の両社社長は17年12月13日記者会見し、車載用バッテリーについて協業の可能性を検討すると発表した。両社で高性能リチウムイオン電池や全固体電池を開発する。パナソニックは、米テスラに供給する円筒形ではなく角形でも「車載用電池の業界ナンバーワン」を目指すとしている。トヨタは2030年までに電動車の販売を16年比3.7倍に増やしていくなかで、パナソニックと協力して電池の競争力向上と安定供給を実現していく。
トヨタは、2020年代前半に全固体電池を実用化する目標を発表している。また、パナソニックも独自で全固体電池の研究開発を進めている。ただ、リチウムイオン電池から全固体電池へのシフトには5~10年が必要とされており、当面は関連部材・部品の需要が見込まれる。
リチウムイオン電池は、正極材、負極材、セパレーター、電解液の主要4部材で構成されている。それ以外の部材としては、バインダー、集電体、外装材、導電助剤などがある。正極材は高価なコバルト酸リチウムが主流だが、三元系、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リン酸鉄リチウムなども使用されている。負極材には炭素系物質が使われ、グラファイト(黒鉛)が主流となっているが、高容量化に向けて一酸化ケイ素(SiO)を混合する取り組みも進んでいる。
関連銘柄としては、電池メーカーのジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>や古河電池<6937>などをはじめ、セパレーターを手掛けるダブル・スコープ<6619>、住友化学<4005>、旭化成<3407>、ニッポン高度紙工業<3891>。正極材を生産する田中化学研究所<4080>、戸田工業<4100>、新日本電工<5563>、住友金属鉱山<5713>、日本化学産業<4094>、三菱ケミカルホールディングス<4188>。負極材では東ソー<4042>、昭和電工<4004>や日本カーボン<5302>、日立化成<4217>。さらに電解液では、ステラケミファ<4109>や関東電化工業<4047>、セントラル硝子<4044>などが注目される。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
最終更新日:2018年01月05日 12時20分