話題株ピックアップ【夕刊】(3):4℃ホールデ、鳥貴族、大成建

注目
2018年1月10日 15時26分

■4℃ホールデ <8008>  2,793円  -222 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率4位

4℃ホールディングス<8008>は大幅続落。9日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を510億円から485億円(前期比2.6%減)へ、営業利益を68億5000万円から61億5000万円(同5.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。ブライダルジュエリーの回復が想定よりも遅れていることに加えて、ジュエリー事業の最大需要期である12月のクリスマス商戦で、売上高が計画を下回る結果となったことが要因としている。なお、純利益は、持ち分法適用会社における時価発行増資により特別利益が発生することから、従来予想の55億5000万円(同11.9%増)を据え置いている。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年3~11月)決算は、売上高338億3400万円(前年同期比1.9%減)、営業利益34億8700万円(同12.0%減)、純利益33億3200万円(同7.4%増)だった。

■鳥貴族 <3193>  3,650円  -245 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位

鳥貴族<3193>が大幅反落。9日の取引終了後に発表した12月度の月次報告で、既存店売上高は前年同月比0.4%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったが、11月の同5.3%増から伸び率が鈍化したうえ、客数が前年割れとなったことから、これをネガティブ視する売りに押されたようだ。昨年10月に値上げした効果で客単価が同2.6%増3カ月連続でプラスを維持した。ただ前日には、月次動向への期待から一時145円高する場面もあっただけに、その反動もあるようだ。

■ワキタ <8125>  1,329円  -66 円 (-4.7%)  本日終値  東証1部 下落率9位

ワキタ<8125>が大幅続落。9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3~11月)連結決算が、売上高491億6100万円(前年同期比9.5%増)、営業利益45億4800万円(同5.5%減)、純利益31億4400万円(同5.9%増)と営業減益となったことが嫌気された。不動産事業は賃貸・販売とも順調に推移したものの、主力の建機事業が、受注競争による単価の下落や過去の設備投資にかかる原価の高止まりの影響を受けて減益となったことが響いた。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高645億円(前期比4.2%増)、営業利益68億円(同3.4%増)、純利益47億円(同26.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■ハニーズHD <2792>  1,146円  -28 円 (-2.4%)  本日終値

ハニーズホールディングス<2792>が3日続落。9日の取引終了後、18年5月期の連結業績予想について、売上高を545億円から535億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を30億5000万円から27億円(同15.6%増)へ、純利益を16億円から13億円(同3.2倍)へ下方修正したことが嫌気された。当初100店舗程度の退店を計画していた中国で、不採算店舗の整理を加速した結果、退店数がおよそ200店舗に膨らんだことが要因。また、長期滞留在庫の処分などを実施した結果、売上総利益率が大幅に低下したことや、退店に伴う固定資産除却損などが増加することも利益を圧迫する見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年6~11月)決算は、売上高266億4100万円(前年同期比1.2%減)、営業利益11億8500万円(同18.4%減)、純利益5億7600万円(同42.0%増)だった。

■大成建設 <1801>  5,770円  -50 円 (-0.9%)  本日終値

大成建設<1801>や鹿島<1812>など大手建設株が安い。大和証券は9日、建設セクターの投資判断を「強気」から「中立」へ引き下げた。(1)17年11月頃までのゼネコン株の上昇で中期展望の楽観論をいったん織り込んだと考えること(2)今後本格化する「働き方改革」が労務コストの増加につながる可能性があること(3)大手ゼネコン4社によるリニア中央新幹線での談合疑惑による影響が不透明であること、を理由に挙げている。大成建と鹿島、東鉄工業<1835>の3社はレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価はそれぞれ5600円、1100円、3800円としている。

■Eストアー <4304>  1,012円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

Eストアー<4304>がストップ高。同社はeコマース支援業務を手掛けているが、ブロックチェーン推進協会(BCCC)会員企業であり、テックビューロが提供するトークン支援サービス「Zaica」にも対応するなど仮想通貨関連の一角としても注目されている。株価の瞬発力も高く、2016年には安値600円から1500円台までわずか数カ月間で2.5倍化させた実績がある。

■ポエック <9264>  4,090円  +600 円 (+17.2%) 一時ストップ高   本日終値

ポエック<9264>やグローバル・リンク・マネジメント<3486>、HANATOUR JAPAN<6561>が高い。ともに昨年11~12月に株式上場した直近IPO銘柄だが、同期の上場銘柄のなかでも、やや株価に出遅れ感があることから、見直し買いが流入した様子だ。ポエックは、ポンプ類とその関連機器などの環境・エネルギー関連機器や、動力・重機関連機器などが主力。昨年11月下旬にジャスダック市場に新規上場。初値(3280円)は堅調だったが、その後の株価は上値が重く、今月5日ザラ場にようやく初値水準を更新。この日は一時ストップ高に買われた。グローバルリンクは東京23区を主な供給エリアに投資用マンションの企画・開発・販売を手掛ける。昨年12月に新規上場した後は軟調な値動きが続いたが昨年末以降、株価は急上昇している。HANATOURは、韓国旅行業最大手で昨年12月に東証マザーズに新規上場。「インバウンド関連株」として関心を集めたが、株価はもたつきが目立つ。この日は大きく買われたが、初値(2200円)は依然抜けていない。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

アイエックス・ナレッジ<9753>が急騰。独立系のシステム開発会社でメガバンク向け案件でも高い実績を持つ。仮想通貨に国内メガバンクも積極的に踏み込む構えをみせるなか、同社は三菱東京UFJ銀行が大株主に入っているほか、みずほ情報総研を取引先企業としていることもあってマーケットの注目度が高い。ブロックチェーン技術の研究にも余念がない。業績も好調を極めており、営業利益は17年3月期の65%増益に続き、18年3月期営業利益も16.4%増の6億9000万円と2ケタ伸長が続く。19年3月期も増収増益が有望視される。12月初旬に60万株(消却前発行済み株数の5.08%)の自社株を消却するなど、需給面も株高を後押ししている。

●ストップ高銘柄

ソフトマックス <3671>  1,630円  +300 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

データホライゾン <3628>  2,720円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

歯愛メディカル <3540>  6,570円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

RSテクノ <3445>  7,150円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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