【↓】日経平均 大引け| 3日続落、円高進行や個人消費懸念が重荷 (1月12日)

市況
2018年1月12日 16時57分

日経平均株価

始値  23719.66

高値  23743.05(09:26)

安値  23588.07(14:12)

大引け 23653.82(前日比 -56.61 、 -0.24% )

売買高  16億9619万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆2196億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続落、為替の円高進行を嫌気する展開に

2.NYダウ大幅高で最高値も日経平均は年初の急騰の反動が続く

3.12月の景気ウォッチャー調査の結果冴えず、手仕舞い売りを助長

4.ファストリテなどの値がさ株の上昇が日経平均の下げ幅縮小に貢献

5.オプションSQ算出日で売買代金は上乗せされ3日ぶり3兆円超え

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは205ドル高と大幅反発、2日ぶりに過去最高値を更新した。世界景気や企業業績の拡大期待を背景に景気敏感株中心に買いが先行した。

東京市場では、引き続き利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は3日続落した。為替市場で円高が進行したことが重荷となり、前日の米株市場の大幅高の影響も限定的だった。

12日の東京市場はドル円相場が1ドル=111円台前半の円高に進んだことが輸出株などに逆風となり、日経平均は下値を探る展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが200ドルを超える上昇をみせたのをはじめ、主要3指数はいずれも過去最高値を更新したが、この好地合いを引き継ぐことができなかった。午後には12月の景気ウォッチャー調査などで個人消費拡大に懐疑的な見方が広がったことも買いを手控えさせる要因となった。ただ、一部の値がさ株が大きく値を上げたことで日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまった。本日は株価指数先物・オプション1月物の特別清算指数(SQ)算出日にあたり、その分だけ東証1部の売買代金は膨らみ、3日ぶりに3兆円を上回った。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>など自動車株が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も利食い売りに押された。コスモス薬品<3349>が急落、TOKYO BASE<3415>、菱洋エレクトロ<8068>なども大きく値を下げた。乃村工芸社<9716>、リンガーハット<8200>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>なども安い。

半面、ファーストリテイリング<9983>が活況高、ファナック<6954>や安川電機<6506>など設備投資関連が高く、神戸製鋼所<5406>も買い優勢。大阪有機化学工業<4187>はストップ高。アルテック<9972>、ノーリツ鋼機<7744>が値を飛ばし、島忠<8184>、トランザクション<7818>、松屋<8237>なども大幅高。アイスタイル<3660>、OSG<6136>も物色人気に。日本海洋掘削<1606>の上昇も目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、安川電 <6506> 、TDK <6762> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約152円。うち104円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、京セラ <6971> 、KDDI <9433> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約61円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)機械、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)倉庫運輸関連、(3)情報・通信業、(4)食料品、(5)精密機器。

■個別材料株

△エスプール <2471> [JQ]

今期経常は17%増で最高益、株式分割も発表。

△白鳩 <3192> [JQ]

9-11月期(1Q)経常は10倍増益で着地。

△大有機 <4187>

今期経常は3期連続最高益、増配と自社株取得も発表。

△OSG <6136>

今期経常は15%増で3期ぶり最高益、前期配当を2円増。

△新電元 <6844>

東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。

△カネミツ <7208> [東証2]

株主優待制度を新設。

△松屋 <8237>

3-11月期(3Q累計)経常が2.7倍増益で着地。

△イズミ <8273>

3-11月期(3Q累計)経常はプラスに転換。

△アルファP <9467> [東証M]

ゲーム事業を関連会社アルファゲームスに譲渡。

△アルテック <9972>

前期経常を64%上方修正。

▼コスモス薬品 <3349>

今期経常を一転9%減益に下方修正。

▼菱洋エレク <8068>

今期経常を一転74%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)大有機 <4187> 、(2)アルテック <9972> 、(3)ノーリツ鋼機 <7744> 、(4)トランザク <7818> 、(5)新電元 <6844> 、(6)島忠 <8184> 、(7)JBR <2453> 、(8)松屋 <8237> 、(9)マツオカ <3611> 、(10)イオンファン <4343>

値下がり率上位10傑は(1)コスモス薬品 <3349> 、(2)T-BASE <3415> 、(3)ランド <8918> 、(4)ハブ <3030> 、(5)キリン堂HD <3194> 、(6)菱洋エレク <8068> 、(7)C&R <4763> 、(8)オンリー <3376> 、(9)進和 <7607> 、(10)ジンズ <3046>

【大引け】

日経平均は前日比56.61円(0.24%)安の2万3653.82円。TOPIXは前日比11.85(0.63%)安の1876.24。出来高は概算で16億9619万株。値上がり銘柄数は596、値下がり銘柄数は1385となった。日経ジャスダック平均は4142.65円(33.48円高)。

[2018年1月12日]

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