話題株ピックアップ【夕刊】(3):旭化成、コマツ、楽天

注目
2018年2月7日 15時20分

■旭化成 <3407>  1,331円  +40.5 円 (+3.1%)  本日終値

旭化成<3407>は高い。同社は7日午後0時30分に、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2兆円から2兆500億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を1830億円から1950億円(同22.5%増)へ、最終利益を1400億円から1690億円(同47.0%増)へそれぞれ増額した。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高1兆4845億4900万円(前年同期比9.4%増)、営業利益1491億8900万円(同30.7%増)、最終利益1403億2800万円(同56.5%増)だった。

■コマツ <6301>  4,057円  +110 円 (+2.8%)  本日終値

コマツ<6301>が4日ぶり反発。前日に昨年12月21日以来の4000円大台割れ(終値ベース)となったが、目先下げ過ぎとの見方から買いが優勢となり5日移動平均線とのマイナスカイ離を解消した。中国では習近平1強体制のもとで道路や鉄道などのインフラ工事が加速しており、同社の建機販売を後押ししている。また、米国ではパイプライン敷設工事に絡む需要が旺盛だが、今後トランプ政権下で大型インフラ投資政策への期待が膨らむ。さらにインドネシアでは鉱山機械が堅調であり、足もとの円高を考慮しても海外実需面から業績拡大要因に事欠かない。17年4~12月期の営業利益は前年同期比76%増の1881億8900万円と好調、通期予想に対する進捗率は87%に達しており、上振れて着地する可能性があり、好調な業績見込みを背景に見直し買いを呼んでいる。

■協和エクシオ <1951>  2,664円  +54 円 (+2.1%)  本日終値

協和エクシオ<1951>は4日ぶり反発。同社はNTT向けを主力とする通信工事大手で首都圏の都市再開発需要を取り込み業績は好調に推移している。6日取引終了後、18年3月期第3四半期累計(2017年4~12月)の連結決算を発表。売上高は1967億7800万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は139億1300万円(同55.0%増)、最終利益は97億8700万円(同91.6%増)と高い伸びを示した。これを好感する形で買いが集まった。

■楽天 <4755>  939.5円  +16.5 円 (+1.8%)  本日終値

楽天<4755>が反発。この日、同社が運営する「ラクマ」と、グループ会社のFablicが運営する「フリル」の2つのフリマアプリを2月26日に統合し、サービス名称を「ラクマ」として新たにサービスを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回のサービス統合は、経営資源を集中させることで、運営やマーケティングの効率化を図るのが狙い。また、これまで培ってきた不正出品物検知の技術や、ユーザーとのコミュニケーションに関するノウハウも融合させ、より安心・安全なプラットフォームを構築するとしており、これによりフリマアプリ業界トップのメルカリ(東京都港区)を追撃する方針のようだ。

■加賀電子 <8154>  2,774円  +47 円 (+1.7%)  本日終値

加賀電子<8154>が4日ぶりに反発。6日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を75億円から80億円(前期比16.3%増)へ、純利益を63億円から64億5000万円(同7.5%減)へ上方修正したことが好感された。主力の電子機器向けEMSビジネスや半導体・電子部品の販売、および住宅向け関連商材などの販売が好調に推移していることが利益を押し上げる見通し。ただ、遊技機器関連市場が依然低調なことから、売上高は2320億円(同2.1%増)の従来予想を据え置いている。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年4~12月)決算は、売上高1740億4700万円(前年同期比3.9%増)、営業利益66億1300万円(同27.7%増)、純利益55億1000万円(同13.3%増)だった。

■ペプチドリーム <4587>  4,240円  +70 円 (+1.7%)  本日終値

ペプチドリーム<4587>、サンバイオ<4592>、ラクオリア創薬<4579>、カルナバイオサイエンス<4572>、タカラバイオ<4974>、JCRファーマ<4552>などバイオ関連株が高い。市場では「きょうは全般相場が切り返しに転じているものの、後場に入り先物主導で急速に伸び悩む展開。インデックス売買の影響を受けにくいバイオ関連に個人投資家を中心とした買いが向かいやすくなっている。ラクオリアや小野薬品工業<4528>など材料の出た銘柄が先導役となる形で総花的な買いにつながった。バイオ関連は目先売りが一巡しており、需給面でも軽さが意識されている」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■ソニー <6758>  5,417円  +81 円 (+1.5%)  本日終値

ソニー<6758>が反発。エレクトロニクス事業が好調なほか、金融分野や音楽分野も収益を後押ししており、米国の税制改正に伴う法人税の負担が減少していることも追い風となっている。前週末に18年3月期最終利益を従来予想の3800億円から4800億円に1000億円も増額していることで、全体相場のリスク回避の流れが一巡したところで実態面の強さを再評価する動きとなっている。吉田憲一郎副社長兼CFOが4月1日付で社長兼CEOに昇格、新社長の下で新たな中期計画推進への期待も大きいようだ。

■ドンキHD <7532>  5,670円  +70 円 (+1.3%)  本日終値

ドンキホーテホールディングス<7532>が3日ぶりに反発。同社が6日引け後に発表した18年6月期第2四半期(17年7~12月)決算の連結純利益は、前年同期比13%増の186億7800万円と堅調だった。また、18年6月通期の同利益も295億円から322億円へ増額修正した。昨年11月にユニーに出資したことに伴う利益の上乗せ分などが影響した。同社は保守的な会社計画を出す傾向がある点なども考慮され、市場には今6月期の連結純利益は360億円前後への再増額観測も出ている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,372円  +86 円 (+1.2%)  本日終値

6日、トヨタ自動車 <7203> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の1兆9500億円→2兆4000億円に23.1%上方修正。増益率が11.4%増→31.1%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。世界販売台数の見通しを1025万台→1030万台に引き上げたうえ、円安による採算改善や経費減少なども寄与する。米国税制改革に伴う法人税の減少も最終利益を大きく押し上げる。同時に発表した4-12月期の同利益は前年同期比40.5%増の2兆131億円に伸びて着地した。

●ストップ高銘柄

クリエイト <3024>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

大和自動車交通 <9082>  1,799円  +300 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

テクニカル電子 <6716>  3,060円  +504 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

大村紙業 <3953>  3,125円  +500 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

リーダー電子 <6867>  981円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

IGポート <3791>  3,015円  -700 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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