【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり急反発、米株高受け主力株中心に買い戻し (2月15日)

市況
2018年2月15日 16時40分

日経平均株価

始値  21384.10

高値  21578.99(13:09)

安値  21308.92(09:34)

大引け 21464.98(前日比 +310.81 、 +1.47% )

売買高  15億7111万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9682億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり急反発、ここ戻り歩調強める米国株に追随

2.急速に円高に振れたにも関わらず、半導体関連など主力株が買い戻された

3.「リスク・パリティ」などファンド系の売り一巡で、先物を絡め一段高に

4.個別には後場値を消すものも多く、値上がり銘柄数は全体の67%どまりに

5.東証1部売買代金もここ減少傾向にあり、1月29日以来の3兆円台割れ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは253ドル高と4日続伸。「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数の低下を背景に買い優勢となり、スポーツ関連のナイキやゴールドマン・サックスなどの金融株が買われ指数を押し上げた。

東京市場では、米国株市場でNYダウなど主要指数が大幅続伸歩調となっていることを受け、主力株中心に買い戻しが入る展開となった。

15日の東京市場はリスクオフの巻き戻しが入る格好となった。前日の米国株市場ではNYダウが大幅に4日続伸、ハイテク株比率の高いナスダック指数も同様に戻り足を強めており、ここ急速に水準を切り下げていた日経平均も突っ込み警戒感からの買い戻しが入った。途中、戻り売りに伸び悩む場面もあったが、「リスク・パリティ」などファンド系の売りが一巡したのを見計らって先物に仕掛け的な買いが入り、全体を押し上げた。保険などの金融関連株に加え、為替が1ドル=106円台前半まで急速に円高に振れたにも関わらず、半導体関連株などが上昇したことも地合いを良くした。ただ、後場は個別に値を消すものも増え、東証1部の値上がり銘柄数は全体の67%にとどまった。また、売買代金は減少傾向にあり、1月29日以来12営業日ぶりに3兆円台を割り込んだ。

個別では、任天堂<7974>が東証1部上場銘柄中で断トツの売買代金をこなして上昇、東京エレクトロン<8035>、コマツ<6301>、昭和電工<4004>などが買われたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いが優勢だった。キトー<6409>、ブロードリーフ<3673>が値を飛ばし、日機装<6376>、関東電化工業<4047>なども物色人気となった。NISSHA<7915>、ペッパーフードサービス<3053>なども上値を追った。

半面、すかいらーく<3197>が大きく売られ、エーザイ<4523>も下落した。サカタインクス<4633>、ソースネクスト<4344>は一時ストップ安に売り込まれた。東洋ゴム工業<5105>、アカツキ<3932>が安く、ヤクルト本社<2267>も値を下げた。アウトソーシング<2427>も大きく水準を切り下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約113円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、クボタ <6326> 、日ハム <2282> 、昭和シェル <5002> 、東海カ <5301> 。押し下げ効果は約17円。うち9円はエーザイ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)精密機器、(3)サービス業、(4)非鉄金属、(5)証券商品先物。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)電気・ガス業、(2)繊維製品、(3)陸運業、(4)水産・農林業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△大豊建 <1822>

今期経常を一転3%増益に上方修正、最高益更新へ。

△ブロドリーフ <3673>

1→2の株式分割と自社株買いを実施。

△エーバランス <3856> [東証M]

上期経常は3.5倍増益、通期計画を超過。

△DIT <3916>

1→2の株式分割と上期営業利益25%増。

△アドベンチャ <6030> [東証M]

今期売上高を2.1倍上方修正。

△トレンダ <6069> [東証M]

今期経常を44%上方修正。

△キトー <6409>

4-12月期(3Q累計)経常が25%増益で着地、10-12月期も72%増益。

△キョウデン <6881> [東証2]

今期経常を43%上方修正、配当も増額修正。

△平山 <7781> [JQ]

上期経常が3.4倍増益で着地、10-12月期も76%増益。

△福山運 <9075>

今期経常を一転12%増益に上方修正。

▼サカタINX <4633>

前期経常が一転減益で下振れ着地、今期は16%減益へ。

▼シライ電子 <6658> [JQ]

今期経常を一転11%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キトー <6409> 、(2)ブロドリーフ <3673> 、(3)DIT <3916> 、(4)市光工 <7244> 、(5)福山運 <9075> 、(6)大豊建 <1822> 、(7)アイスタイル <3660> 、(8)日機装 <6376> 、(9)関電化 <4047> 、(10)アイビーシー <3920>

値下がり率上位10傑は(1)サカタINX <4633> 、(2)シンシア <7782> 、(3)りたりこ <6187> 、(4)芦森工 <3526> 、(5)日工営 <1954> 、(6)リブセンス <6054> 、(7)エボラブルA <6191> 、(8)昭光通商 <8090> 、(9)ソースネクス <4344> 、(10)白洋舎 <9731>

【大引け】

日経平均は前日比310.81円(1.47%)高の2万1464.98円。TOPIXは前日比16.55(0.97%)高の1719.27。出来高は概算で15億7111万株。値上がり銘柄数は1393、値下がり銘柄数は606となった。日経ジャスダック平均は3880.04円(48.33円高)。

[2018年2月15日]

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