話題株ピックアップ【夕刊】(3):メドレックス、アイエスビー、サイバーコム

注目
2018年3月1日 15時24分

■メドレックス <4586>  1,739円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

メドレックス<4586>がストップ高。同社は28日、国内出願中の「薬剤と有機溶媒と親油性膏体基剤と粉体を配合した貼付製剤組成物」について特許庁より特許査定を受けたことを発表した。また第一三共<4568>とメドレックスの経皮吸収技術「NCTS」を用いた開発候補品の共同開発契約を結んだことも発表。開発・販売の進捗に応じたマイルストーン収入を受領するほか、上市後は第一三共に独占的に製品供給する予定(今期業績予想には織り込み済み)。これを材料視する形で投機資金が集中した。

■アルトナー <2163>  2,220円  +215 円 (+10.7%)  本日終値

2月28日、アルトナー <2163> [東証2]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アイ・エス・ビー <9702>  1,586円  +149 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

アイ・エス・ビー<9702>が急騰。全般相場は前日の米国株市場の急落や為替の円高進行などでリスク回避の売りが加速、日経平均は300円を超える下げとなったが、内需系の材料株には値を飛ばすものが散見される。そのなか、にわかに5G関連銘柄に物色の矛先が向いている。世界の通信事業者や機器メーカーが、次世代通信規格である5Gの商用化を1年前倒しする方向で一斉に動き出したことが伝わっており、これが関連銘柄の株価を強く刺激している。そのなか、通信関連ソフトの開発を手掛ける同社は5G活用の基地局開発に絡む案件を持っていることで、関連株の出遅れとして買い人気を集めている。

■サイバーコム <3852>  2,182円  +168 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

サイバーコム<3852>が前日まで2日連続のストップ高を演じていたが、きょうもその勢いを持続して急騰。次世代高速通信規格である「5G」分野に世界の通信事業者や通信関連機器メーカーが一斉に注力姿勢を強めており、スペイン・バルセロナのモバイルワールドコングレス(MWC)の記者会見でこれまでの目標だった2020年の商用化を1年前倒しして2019年にする方向が確認された。これを受けて5Gのインフラ拡充でメリットを受ける銘柄にマーケットの視線が強まった。同社は富士ソフト<9749>子会社で通信機器関連のソフトを開発しており、この特需を受けるとの思惑が投機資金の攻勢につながっている。

■クレオ <9698>  671円  +48 円 (+7.7%)  本日終値

クレオ<9698>が大幅続伸。2月28日の取引終了後、従来14円を予定していた18年3月期の期末配当について、1円増額して15円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、業績動向が堅調であることや財務状況などを総合的に勘案したという。なお、前期実績の13円に対しては2円の増配になる予定だ。

■和井田製作所 <6158>  1,450円  +98 円 (+7.3%)  本日終値

和井田製作所<6158>が全体悪地合いをものともせず4連騰。同社の1400円台回復はリーマン・ショック前の2007年11月以来で約10年4カ月ぶりとなる。ナノ・ミクロン単位に特化した技術力を企画、設計、部品加工、組み立て、制御などさまざまな分野で培い、高い商品競争力に生かしている。精密金型関連の工作機械はハイエンド化が進展するスマートフォン向けに好調な需要を確保、また自動車業界向けには切削工具を加工する工作機械が伸びている。急速に普及の方向にある電気自動車(EV)で需要拡大が見込まれているパワー半導体では、同社の製品技術などが必須となることから中期的な成長思惑が膨らんでいる。足もとの業績も好調、18年3月期営業利益は前期比2.1倍の6億2700万円と高変化を見込むが、一段の上振れ期待が強い。

■浜井産業 <6131>  179円  +10 円 (+5.9%)  本日終値

浜井産業<6131>が全般下げ相場に抗し大幅続伸。世界的に旺盛な半導体需要を背景にシリコンウエハー向けにラップ盤などの精密工作機械が好調。18年3月期営業損益は前期の4億1000万円の赤字から1億8000万円の黒字に転換する見通し。また19年3月期についても市場では5~6割の利益伸長を見込む声が強く、見直し買い人気が強まった。

■東京特殊電線 <5807>  3,525円  +190 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

東京特殊電線 <5807> が全般軟調相場に逆行して急反発。2月28日、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有期間1年未満でクオカード3000円分、1年以上保有で同5000円分を贈呈する。

■VIX短先物 <1552>  14,970円  +710 円 (+5.0%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は大幅続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。米VIX指数は28日には前日比1.26ポイント高の19.85に上昇、一時20.44をつけた。NYダウが前日比380ドル安と急落するなか、VIX指数は危険水準とされる20を再度意識する展開となっている。こうしたなか、国際VIX短期先物が値を上げた。

■光村印刷 <7916>  2,575円  +120 円 (+4.9%)  本日終値

光村印刷<7916>は高い。同社はきょう、銀粒子を分散させた導電性を持つ感光性材料を用い、ガラス基板上に配線を直接形成する量産化技術を、日本航空電子工業<6807>と共同で確立したと発表。量産開始は今年9月を予定。この技術は車載仕様の投影型タッチパネル向けを想定しており、航空電子が販売するタッチセンサーに使用されるガラス基板を光村印が供給する。

●ストップ高銘柄

イグニス <3689>  2,602円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値

シーズメン <3083>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

ナビタス <6276>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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