【↓】日経平均 大引け| 大幅続落・一時400円超安、米株安や円高などを嫌気 (3月1日)

市況
2018年3月1日 16時48分

日経平均株価

始値  21901.13

高値  21901.13(09:00)

安値  21645.22(14:42)

大引け 21724.47(前日比 -343.77 、 -1.56% )

売買高  15億1848万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7893億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続落、米株安や円高などを嫌気して売り継続

2.毎月第1営業日の日経平均上昇の記録が20ヵ月連続で途切れる

3.米長期金利上昇への懸念と中国景気に対する警戒感も上値の重しに

4.主力株総崩れで東証1部全体の84%の銘柄が下落する弱地合い

5.押し目買いなどで全体売買代金は2兆8000億円弱と高水準を保つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは380ドル安と大幅続落。金利上昇が懸念される中、原油安や軟調な経済指標が嫌気され売りが優勢となった。

東京市場では、米株安や為替が円高に振れたことなどを背景に大きく売りが優勢。日経平均株価は一時400円を超える下げをみせた。

1日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが大幅安となったことや為替の円高を受けリスク回避の売り圧力が強まった。日経平均は一時400円超の下落となり引け際やや下げ渋ったものの、2月16日以来の水準となる2万1700円台前半で着地した。毎月第1営業日の日経平均は前月まで20ヵ月連続の上昇をみせていたが、ついにその記録が途切れた。直近、米長期金利は低下したものの、今度は経済指標の悪化に対する懸念が売りを誘発している。中国の製造業PMIなど中国景気減速に対する警戒感も上値を重くしている。主力株が総崩れとなったほか、中小型株も安いものが目立ち、値下がり銘柄数は東証1部全体の84%を占めた。売買代金は2兆8000億円弱と前日に続き高水準を保った。

個別では、トヨタ自動車<7203>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ソニー<6758>、キーエンス<6861>が値を下げ、コマツ<6301>、日立建機<6305>なども下落した。富士石油<5017>が急落、エイチ・アイ・エス<9603>、竹内製作所<6432>も大きく売られた。セイコーホールディングス<8050>が安く、ツバキ・ナカシマ<6464>の下げも目立った。

半面、JAL<9201>が高く、ヤマハ発動機<7272>もしっかり。アイ・エス・ビー<9702>、サイバーコム<3852>が値を飛ばし、ネクステージ<3186>は値上がり率トップに買われた。フィックスターズ<3687>が上昇、アイスタイル<3660>も買われた。丹青社<9743>が水準を切り上げたほか、パーク24<4666>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はヤマハ <7951> 、ヤマハ発 <7272> 、セコム <9735> 、アサヒ <2502> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約76円。

東証33業種のうち上昇は、空運業の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)小売業、(3)情報・通信業、(4)不動産業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)機械、(3)倉庫運輸関連、(4)金属製品、(5)化学。

■個別材料株

△アルトナー <2163> [東証2]

1→2の株式分割を実施。

△ネクステージ <3186>

三菱UFJMS証券が新規に買い推奨。

△セレス <3696>

仮想通貨ウォレット管理システム会社と資本提携。

△パーク24 <4666>

11-1月期(1Q)経常は14%増益で着地。

△東特線 <5807>

株主優待制度を新設。

△GMOテック <6026> [東証M]

「GMOアップカプセル電子マネー」を開発。

△イー・ギャラ <8771>

1→2の株式分割を実施。

△JAL <9201>

2.0%を上限に自社株買いを実施。

△クレオ <9698> [JQ]

期末一括配当を1円増額し15円へ。

△丹青社 <9743>

前期経常最高益予想を9%上乗せ、配当も6円増額。

▼ツバキナカ <6464>

葛城工場で不適切な販売が判明。

▼川重 <7012>

のぞみ亀裂問題で交換に伴う一時費用の発生を懸念。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)アイエスビー <9702> 、(3)サイバーコム <3852> 、(4)イー・ギャラ <8771> 、(5)日東精 <5957> 、(6)OATアグリ <4979> 、(7)スノーピーク <7816> 、(8)東特線 <5807> 、(9)スターマイカ <3230> 、(10)Fスターズ <3687>

値下がり率上位10傑は(1)三谷セキ <5273> 、(2)富士石油 <5017> 、(3)HIS <9603> 、(4)パスコ <9232> 、(5)セイコーHD <8050> 、(6)竹内製作所 <6432> 、(7)大平金 <5541> 、(8)北興化 <4992> 、(9)ツバキナカ <6464> 、(10)正栄食 <8079>

【大引け】

日経平均は前日比343.77円(1.56%)安の2万1724.47円。TOPIXは前日比28.04(1.59%)安の1740.20。出来高は概算で15億1848万株。東証1部の値上がり銘柄数は281、値下がり銘柄数は1746となった。日経ジャスダック平均は4111.16円(38.52円安)。

[2018年3月1日]

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