酒井重が異彩の9連騰、好業績評価に加え需給面でも思惑
酒井重工業<6358>が大幅続伸、きょうで9連騰と異彩の強さで新値街道を走っている。
同社はロードローラーなど道路舗装機械大手で国内シェアは7割前後と圧倒的な競争力を持つ。国内は排ガス規制強化に絡む特需が収益に反映されているほか、北米やインドネシアなど海外でも好調な需要を取り込んでいる。18年3月期は期初見通しを増額、売上高を265億円から285億円(前期比20%増)へ、営業利益を23億円から30億円(同77%増)へ修正しており、好業績を評価する動きが強い。
ただ、今回の連騰は2月21日に大和投信が5.53%の大量保有報告を発表して以降のことで、需給面での思惑が強まっている。市場では「業績の上方修正は素直に評価できるが、ここまで買われ続けるのには少し違和感がある」(準大手証券ストラテジスト)という声も出ている。株価指標面からはPERはまだ15倍台と割高感には乏しく、信用買い残は枯れた状態で値運びに軽さがある。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)