話題株ピックアップ【夕刊】(1):オプトHD、Vテク、サイバー

注目
2018年3月7日 15時13分

■オプトホールディング <2389>  1,333円  +104 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

オプトホールディング <2389> が全般軟調相場に逆行し急反発。日経産業新聞が7日付で「インターネット広告大手のオプトホールディング(HD)は4月、人工知能(AI)システムの開発受託サービスを始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「同社は世界各地のAI技術者を集めた会員組織を運営している。企業が求めるシステムを会員にコンテスト形式で競わせ、優れたものを採用できるようにする。システムの品質向上や開発期間の短縮につながる」という。急速に拡大する企業のAIニーズの取り込みによる業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ティーケーピー <3479>  3,765円  +285 円 (+8.2%)  本日終値

ティーケーピー<3479>は大幅反発。同社はこの日、大塚家具<8186>との業務提携により、同社新宿ショールーム8階の催事場をイベントホールの新ブランド「CIRQ(シルク)新宿」として14日から運営開始することを発表。今後の「CIRQ」ブランドでの展開に期待が高まった。

■ブイ・テクノロジー <7717>  30,000円  +2,050 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ブイ・テクノロジー<7717>は大幅続伸。同社は6日取引終了後、同社グループが複数の海外大手ディスプレーメーカーから、製造装置を約170億円(円建て受注のため、為替レート変動の影響はない)で受注したと発表した。この受注による今期業績見通しへの影響は軽微で、来期以降の業績に貢献する見通しとしている。

■カプコン <9697>  4,580円  +180 円 (+4.1%)  本日終値

6日、カプコン <9697> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■サイバーエージェント <4751>  4,975円  +190 円 (+4.0%)  本日終値

サイバーエージェント<4751>が大幅続伸。株価は一時初の5000円台に乗せ上場来高値を更新した。インターネットテレビ「AbemaTV」の成長に期待が膨らんでいるほか、インターネット広告事業とゲーム事業が収益寄与し、業績拡大基調は続くことが期待されている。AbemaTVは赤字が続くが、MAU(月間アクティブユーザー)などは順調に拡大している。

■電通 <4324>  4,715円  +120 円 (+2.6%)  本日終値

電通 <4324> が全般軟調相場に逆行して続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を4620円→6270円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、19年12月期以降、国内事業の収益回復や海外事業の2ケタ収益拡大により、全体で安定的な収益拡大局面に入ると指摘。18年12月期~22年12月期のEBITDA予想を年平均5.2%増と安定成長予想に上方修正し、国内外の事業環境に対する不透明感もほぼ払拭できる状況になるという、強気のシナリオに変更した。

■大成建設 <1801>  5,360円  +130 円 (+2.5%)  本日終値

大成建設<1801>が続伸。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は6400円から6900円に見直した。18年3月期の連結営業利益予想を従来の1460億円から1540億円(会社予想1400億円)に増額修正したほか、19年3月期の同利益も1490億円から1570億円に見直した。また、カタリストとして継続的な自己株取得実施を想定。3月下旬公表予定とみられる次期中期経営計画では、現行の株主還元方針の継続が確認でき、また18年3月期決算発表時に250億円程度の自己株式取得枠が設定されるとみている。

■京三製作所 <6742>  727円  +11 円 (+1.5%)  本日終値

京三製作所<6742>が鉄道のホームドア関連銘柄として買われた。JR東日本<9020>が6日、2032年度末ごろまでに東京圏在来線の主要路線の243駅にホームドアを設置すると発表したことが、ビジネスチャンスと受け止められているようだ。

■フィックスターズ <3687>  9,320円  +130 円 (+1.4%)  本日終値

フィックスターズ<3687>、エヌエフ回路設計ブロック<6864>、YKT<2693>など量子コンピューター関連に位置づけられる銘柄に投資資金の攻勢が続いた。ビッグデータの普及やIoT社会の到来に合わせ、コンピューターも高性能化が求められている。半導体の高集積化・大容量化に向けた企業間の競争が進む一方で、これまでの概念から外れた量子コンピューター分野の研究開発に注力する企業が増えている。直近、野村ホールディングス<8604>が、東北大学と量子コンピューターを資産運用に活用するための共同研究を行うことを発表したことや、ISID<4812>が国際的な研究機関である欧州合同原子核研究機関(CERN)や、ブロックチェーン技術開発を手掛けるシビラ社(大阪市)と連携して、量子コンピューター環境下でのブロックチェーン活用に関する有識者会議を設立することなどが注目され、関連銘柄の株価を刺激した。

■東芝機械 <6104>  742円  +10 円 (+1.4%)  本日終値

東芝機械 <6104> が続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.23%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

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