【↓】日経平均 大引け| 反落、米保護貿易主義への懸念強まる (3月7日)

市況
2018年3月7日 16時51分

日経平均株価

始値  21261.96

高値  21484.08(11:08)

安値  21201.94(09:38)

大引け 21252.72(前日比 -165.04 、 -0.77% )

売買高  14億6744万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7361億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、トランプ政権の保護貿易主義への懸念強まる

2.北朝鮮リスクの後退はプラス材料もコーン委員長の辞任表明が重荷に

3.途中プラス転換も買い続かず、ドル・円相場の円高進行も手控え要因に

4.先物主導のインデックス売買で荒い値動き、米株先物の下げも嫌気

5.鉄鋼や機械株への売りが地合い悪を助長、メガバンクも下値模索続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは9ドル高と小幅続伸。北朝鮮リスク後退を好感も、米中貿易摩擦が懸念され上値は重かった。

東京市場では、先物主導で日経平均は方向感の定まらない値運びとなり、後場は売りの勢いが強まり一段安となった。

7日の東京市場は先物に振り回され、方向感の定まらない展開で上下にブレの大きい展開を余儀なくされた。前日の米国株市場でNYダウが小幅続伸したことや、北朝鮮が非核化について対話姿勢をみせたことで地政学リスクが後退、これが好感されるとみられたが、外国為替市場で円高が進行したことが重荷となった。米国家経済会議のコーン委員長の辞任表明でトランプ米大統領が打ち出す保護主義に対する警戒感が再び強まったことから朝方は売り優勢だったが、その後、個人投資家などの押し目買いなどで持ち直してプラス圏に浮上する場面もあった。しかし、後場は取引開始直後に大口の売りが出て下げ幅を拡大。また、鉄鋼や機械株への売りが下げ圧力を助長した。米株価指数先物が大きく下に振れていたことも、買いを手控えさせる背景となった。

個別では、任天堂<7974>が下落、ファーストリテイリング<9983>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も売られた。豊和工業<6203>、石川製作所<6208>などの防衛関連が急落したほか、アイロムグループ<2372>の下げも目立っている。神戸製鋼所<5406>が安く、ホシデン<6804>、昭和電工<4004>も下落した。

半面、ブイ・テクノロジー<7717>が大幅高、資生堂<4911>も買い優勢。アイ・エス・ビー<9702>が値上がり率トップに買われ、アクセル<6730>も値を飛ばした。オプトホールディング<2389>が活況高となり、マクロミル<3978>が上昇、サイバーエージェント<4751>、カプコン<9697>なども物色人気となった。ペプチドリーム<4587>も上値を追った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、電通 <4324> 、資生堂 <4911> 、KDDI <9433> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約76円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)精密機器、(3)その他金融業、(4)不動産業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)電気・ガス業、(3)その他製品、(4)ガラス土石製品、(5)機械。

■個別材料株

△オプトHD <2389>

「AIシステムの開発受託サービスを開始」との報道。

△TKP <3479> [東証M]

イベントホールの新ブランド「CIRQ(シルク)新宿」を開業。

△BBタワー <3776> [JQ]

デルなどとNASストレージシリーズの販売で協業。

△電通 <4324>

三菱UFJMS証券が「強気」に格上げ。

△新川 <6274>

ブラックロックによる5%超保有が判明。

△高見サイ <6424> [JQ]

JR東日本 <9020> がホームドアの全駅整備を発表で思惑買い。

△NEWART <7638> [JQ]

香港子会社が仮想通貨の資金調達を実施。

△Vテク <7717>

海外からディスプレー製造装置約170億円を受注。

△エヌジェイ <9421> [JQ]

1→2の株式分割を実施。

△カプコン <9697>

1→2の株式分割を実施。

▼RSテクノ <3445>

公募増資と売り出しを実施。

▼クレスコ <4674>

大和証券がレーティングを「3(中立)」へ引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702> 、(2)アクセル <6730> 、(3)オプトHD <2389> 、(4)Vテク <7717> 、(5)ビジョン <9416> 、(6)EMシステム <4820> 、(7)マクロミル <3978> 、(8)ライク <2462> 、(9)エラン <6099> 、(10)ランド <8918>

値下がり率上位10傑は(1)豊和工 <6203> 、(2)石川製 <6208> 、(3)RSテクノ <3445> 、(4)アイロムG <2372> 、(5)クレスコ <4674> 、(6)トラスト・T <2154> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)日東工 <6651> 、(9)神戸鋼 <5406> 、(10)東京計器 <7721>

【大引け】

日経平均は前日比165.04円(0.77%)安の2万1252.72円。TOPIXは前日比12.34(0.72%)安の1703.96。出来高は概算で14億6744万株。東証1部の値上がり銘柄数は617、値下がり銘柄数は1368となった。日経ジャスダック平均は4019.21円(11.01円安)。

[2018年3月7日]

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