前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年3月9日 5時20分

■鳥貴族 <3193>  2,824円 (-246円、-8.0%)

東証1部の下落率トップ。鳥貴族 <3193> が3日ぶり急反落、再び3000円台を割り込んだ。焼き鳥チェーンを展開するが足もとは客足の落ち込みが目立つ。7日取引終了後に発表した2月度の月次報告では、既存店売上高が前年同月比6%減と2ヵ月連続で前年実績を下回った。客単価は2.2%増と5ヵ月連続で上昇しているが、客数が8%減と落ち込んでおり、これを嫌気され大きく売りが優勢となった。

■東京エネシス <1945>  1,107円 (-95円、-7.9%)

東証1部の下落率2位。東京エネシス <1945> が続急落。同社は7日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を740億円から702億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を59億円から36億円(同38.3%減)へ、最終利益を41億円から26億円(同35.9%減)へそれぞれ減額した。同社は原子力発電所向けを主体に機器の据え付け工事やメンテナンスを手掛けているが、原発の安全対策関連工事の延伸や太陽光発電設備設置工事の繰り延べ、一部大型建設工事における追加費用の増加などが収益を押し下げる要因となった。増収増益予想から一転して減収大幅減益となる見通しとなったことでこれを嫌気する売りがかさんだ。

■セコム上信越 <4342>  3,835円 (-265円、-6.5%)

セコム上信越 <4342> [東証2]が急反落。7日、同社が8日に52万4000株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の4.0%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。分売価格は7日終値4100円に対し2.0%ディスカウントされた4018円。

■GMO <9449>  1,953円 (-91円、-4.5%)

東証1部の下落率4位。GMOインターネット <9449> が4日ぶり大幅反落。金融庁が8日、仮想通貨交換事業者7社を一斉に行政処分すると発表しており、なかに同社傘下のGMOコインが含まれていることが嫌気されたようだ。なお、今回の行政処分でGMOコインは、業容の拡大等実態に応じた実効性あるシステムリスク管理態勢の構築や、業務改善計画を3月22日までに書面で提出することなどの業務改善命令を受けている。

■富士通ゼ <6755>  1,998円 (-21円、-1.0%)

富士通ゼネラル <6755> が反落。SMBC日興証券が7日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を2700円から1900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同社では、従来のリポートで、暑い夏は世界のエアコン市況にとって追い風だが、外部調達部材が多い同社は業界内では相対劣位なポジションであることから慎重な見方としたが、引き続き「市況晴天なれど、部材高が逆風」となると予想。アジアでインドが減速しており、中東は景況感と競合要因で想定よりも弱い売り上げ見通しとなるほか、原材料前提価格を銅を1トン=6000から7000ドルへ、アルミを1トン=1800から2100ドルへ引き上げたことなどを要因として、営業利益予想を19年3月期で50億円(270億円から220億円)、20年3月期で40億円(300億円から260億円)引き下げている。なお、18年3月期は210億円(従来予想245億円、会社予想205億円)を見込む。

※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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