個人投資家株番長:今一度再確認しておきたい過熱感のないサイバーセキュリティ関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】

市況
2018年3月9日 19時35分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏(ブログ「株番長の注目銘柄」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年3月7日12時に執筆

今年初め、仮想通貨取引所コインチェックから仮想通貨ネムが流出したことが大きな話題を呼んだが、これは通貨そのものではなく、取引所であるコインチェックのセキュリティが不十分であったことが原因とされている。

ほかにも、新手のテロとして公的機関を対象としたサイバー攻撃が実施されるケースもあり、民間企業だけでなく国や地方自治体もサイバーセキュリティ対策を強化する必要に迫られている。当然、個人もインターネットに接続する端末のセキュリティ対策を強化する必要があるだろう。

またIoT時代が到来すればオンライン端末がさらに増加し、セキュリティ対策需要は急増すると考えられる。インターネット上での金融取引も増加する中、サイバーセキュリティ対策の強化がまだまだ課題となっているのはたしかだ。

■サイバーセキュリティ関連銘柄

<3692>FFRI

高いウイルス検知力を売りにしたサイバーセキュリティ対策製品を提供している。IoT機器のセキュリティ対策支援にも取り組んでいることから、中長期的に業績が大きく伸びる可能性があるとみている。

<3042>セキュアヴェイル

セキュリティ対策システムが適切に運用されているかどうかを24時間体制で監視するサービスを提供している。有人体制の監視であり、トラブル発生時には迅速な対応が期待できる。サイバーセキュリティ対策を強化する企業が増えれば恩恵を受けられるだろう。

<4704>トレンドマイクロ

「ウイルスバスター」ブランドでウイルス対策ソフトウェアを提供している。海外でも高い知名度を誇っており、国際的にサイバー攻撃が増加する中で業績を伸ばしやすいとみている。法人だけでなく個人向け製品の提供も実施しており、家庭へのIoT機器普及が進めば業績にさらなる追い風が吹くだろう。

<4344>ソースネクスト

ウイルス対策ソフトなど様々なソフトウェア開発に取り組んでいる。各ソフトを低価格で提供する点に強みを持っており、手軽にウイルス対策を進めたいと考える個人が増えれば、ソースネクストの売上増につながる可能性がある。

<2326>デジタルアーツ

個人のみならず、公的機関や民間企業向けにもセキュリティ対策に役立つフィルタリングソフトを提供している。書類の電子化などで企業や公的機関がオンライン端末で個人情報を扱う機会が増えれば、デジタルアーツの売上増につながる可能性もあるだろう。

<3682>エンカレッジ・テクノロジ

マルウェア対策等に役立つ製品を提供している。サイバーセキュリティ対策への関心が高まれば市場が拡大し、業績を伸ばしやすい。テーマ性が注目されれば市場全体の調整局面でも株価上昇に期待しやすい。

<3857>ラック

セキュリティ対策に直接役立つ製品のほか、セキュリティ対策に精通した人材育成に役立つ教育サービス等を提供している。サイバーセキュリティ対策関連ビジネスに複数の角度から取り組んでおり、テーマへの注目が高まれば恩恵を受けやすいと考えられる。

■サイバーセキュリティ関連銘柄 総括

サイバーセキュリティ関連銘柄は、コインチェックからの仮想通貨流出問題により改めて注目度を高めている。

中長期的な視点でもIoT時代が近づいていることなどから注目に値するテーマだといえる。

過熱感が見られない銘柄もまだ含まれており、業績とともに株価の成長を見込める銘柄を選別して投資したいところだ。

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その他、注目のテーマ株、個別銘柄に関する情報はブログでもさらに細かく発信しているので、ネット検索にて「株番長」と検索し、是非そちらでもチェックしてみて欲しい。また、株番長公式LINE@では、定期的におこなっている『投資家の会』で話題に挙がった銘柄などの情報をリアルタイムで配信中。気になった方は、こちらもブログにLINE@の友達登録のバナーがあるので、そちらから登録してみてほしい。

執筆者名:株番長

ブログ名:株番長の注目銘柄

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