今週の【早わかり株式市況】 続伸、米株市場が乱高下も底堅さを発揮

市況
2018年4月7日 6時40分

今週の株式市場は、米株市場の乱高下にもかかわらず底堅さを発揮し、日経平均株価は続伸した。

名実ともに新年度入りとなった週初の2日は日経平均が朝方小安く始まった後は新年度入りに伴う国内機関投資家の買いでプラス圏に切り返したが、後場終盤に個人の利益確定売りに押されマイナス圏で着地、3日ぶりに反落した。

翌3日は前日のNYダウ急落を受け日経平均は続落した。日経平均の下げ幅は一時300円を超え2万1000円台割れまで56円に迫る場面もあったが、日銀のETF買い観測で下げ渋った。4日は前日のNYダウが大幅反発したことで買い戻しが入ったものの、米中貿易摩擦への警戒感から上値は重く小幅反発にとどまった。5日は前日のNYダウが米中貿易摩擦を巡り乱高下したものの続伸したことに加え、為替の円安進行も追い風となり日経平均は大幅続伸し、2万1600円台を回復した。

週末の6日は前日の米株高にもかかわらず、終始方向感に乏しい展開。米中貿易摩擦への警戒感が根強く終盤に主力株が売り直され日経平均は3日ぶりに反落した。

日経平均株価は、前週比113円(0.53%)高の2万1567円と続伸して取引を終えた。週間の値幅は686円と、前週の1165円から大幅に縮小した。

来週は、昨日のNYダウが米中間の貿易摩擦への警戒感が一段と強まり572ドル安と急落したことを受け、売り優勢で始まるとみられる。その後は今週に日経平均が上抜いた25日移動平均線を巡る攻防となりそうだ。

重要イベントとしては、国内では9日朝に発表される2月国際収支や11日朝に発表される2月機械受注が注目される。海外では11日に発表される米国3月消費者物価指数や13日発表の中国3月貿易収支に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(4月2日~6日)

【↓】   4月 2日(月)―― 3日ぶり反落、一時140円高も引け際にマイナス圏

日経平均 21388.58(  -65.72)  売買高 9億5673万株 売買代金 1兆6740億円

【↓】   4月 3日(火)―― 続落、米株急落で一時300円超安も後半下げ渋る

日経平均 21292.29(  -96.29)  売買高13億1181万株 売買代金 2兆2470億円

【↑】   4月 4日(水)―― 3日ぶり小反発、米中貿易摩擦への懸念で上値は重い

日経平均 21319.55(  +27.26)  売買高15億1906万株 売買代金 2兆6471億円

【↑】   4月 5日(木)―― 続伸、米株高と円安で一時400円超高

日経平均 21645.42( +325.87)  売買高15億4778万株 売買代金 2兆6536億円

【↓】   4月 6日(金)―― 3日ぶり反落、米中貿易摩擦への警戒感根強く主力株に売り

日経平均 21567.52(  -77.90)  売買高14億6938万株 売買代金 2兆6577億円

◆セクター・トレンド(4月2日~6日)

(1)セブン&アイ <3382> など小売業が業種別上昇率トップ

(2)小売業のほか、キリンHD <2503> など食品、ヤマトHD <9064> など陸運といった内需株が買われた

(3)金融株は東京海上 <8766> など保険、SBI <8473> など証券株が堅調も

三菱UFJ <8306> など銀行、オリックス <8591> などその他金融はさえない

(4)三菱重 <7011> など機械、日立 <6501> など電機といった輸出株は売られた

(5)住友鉱 <5713> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株は反落

(6)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運業が業種別下落率トップ

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