【↑】日経平均 大引け| 反発、米株急落も機関投資家の組み入れで買い優勢 (4月9日)

市況
2018年4月9日 17時05分

日経平均株価

始値  21534.33

高値  21737.09(14:23)

安値  21517.77(09:38)

大引け 21678.26(前日比 +110.74 、 +0.51% )

売買高  13億9023万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2652億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、前場からやや買い優勢の展開で後場に上げ幅広げる

2.米株急落も売り圧力限定的、新年度で機関投資家の組み入れニーズを反映

3.トランプ米大統領の制裁関税積み増し発言は事前に織り込み、影響限定的

4.内需のディフェンシブ株中心に買いが入り、全体相場を下支え

5.値上がり銘柄数は1100超も、売買代金は2兆2000億円台にとどまる

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは572ドル安と4日ぶりに急反落した。米中貿易摩擦への懸念が再燃し、幅広い銘柄に売りが広がった。

週明けの東京市場では、買い優勢の地合いだった。日経平均株価は朝方マイナス圏だったもののすぐに切り返し、後場は一段高に買われた。

9日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウが一時750ドルを超える下げで大引けも570ドル強の下げをみせたにも関わらず、本日の東京市場は頑強ぶりを発揮した。米中貿易摩擦への懸念はくすぶるものの、NY株急落の背景となったトランプ米大統領の“中国への制裁関税1000億ドル積み増し”発言については前週末時点で東京市場は先に織り込んでいた部分もあり、売り圧力は限定的だった。為替相場が大きく円高に振れなかったことも幸いした。外国人売りが一巡する一方、新年度入りに伴い、国内機関投資家の株式運用比率を高めるための新規買いが浮揚力を与えている。日経平均は後場に入り水準を切り上げ、一時前週末比170円強上昇する場面もあった。業種別では水産や紙パルプ、電力・ガスなど内需のディフェンシブ株に買いが目立った。

個別では、マネックスグループ<8698>が売買代金トップで続伸、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。資生堂<4911>、花王<4452>が上昇、NTT<9432>も買い優勢となった。ヴィンクス<3784>がストップ高に買われたほか、KLab<3656>、大阪有機化学工業<4187>、セラク<6199>も値を飛ばした。シグマクシス<6088>、ブイキューブ<3681>が大幅高。力の源ホールディングス<3561>なども物色人気となった。

半面、SMC<6273>が売られ、キーエンス<6861>も軟調。パソナグループ<2168>が急落したほか、オンワードホールディングス<8016>も大幅安となった。鎌倉新書<6184>、技研製作所<6289>が値を下げたほか、VTホールディングス<7593>なども大きく下落した。NISSHA<7915>、不二越<6474>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、ヤマハ <7951> 、テルモ <4543> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、安川電 <6506> 、ソフトバンク <9984> 、日立建機 <6305> 、日精工 <6471> 。押し下げ効果は約20円。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)保険業、(4)電気・ガス業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)ゴム製品、(3)鉱業、(4)機械、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△サカタタネ <1377>

12-2月期(3Q)経常は10%増益。

△雪印メグ <2270>

大和証券が目標株価を3600円に引き上げ。

△夢真HD <2362> [JQ]

「19年9月期以降増配見通し」との報道。

△ヴィンクス <3784>

セルフレジ関連の物色人気続く。

△SI <3826>

今期経常は1%増で2期連続最高益、前期配当を3円増額・今期も19円継続へ。

△大有機 <4187>

12-2月期(1Q)経常は19%増益で着地。

△弁護士COM <6027> [東証M]

慶応大学などと契約の未来を検討する共同研究を開始。

△セラク <6199>

上期経常が30%増益で着地、12-2月期も49%増益。

△古野電 <6814>

前期経常を一転27%増益に上方修正、配当も2円増額。

△壱番屋 <7630>

19年2月期業績は営業利益0.8%増を見込む。

▼幸和製 <7807> [JQ]

今期経常は69%減益、実質減配へ。

▼くろ工 <7997> [東証2]

第1四半期営業損益が赤字に転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)大有機 <4187> 、(3)セラク <6199> 、(4)KLab <3656> 、(5)ブイキューブ <3681> 、(6)六甲バタ <2266> 、(7)シグマクシス <6088> 、(8)古野電 <6814> 、(9)QBNHD <6571> 、(10)ダイセキ <9793>

値下がり率上位10傑は(1)パソナG <2168> 、(2)オンワード <8016> 、(3)インテリクス <8940> 、(4)Fブラザーズ <3454> 、(5)鎌倉新書 <6184> 、(6)東京綱 <5981> 、(7)ランド <8918> 、(8)技研製 <6289> 、(9)ワキタ <8125> 、(10)NISSHA <7915>

【大引け】

日経平均は前日比110.74円(0.51%)高の2万1678.26円。TOPIXは前日比6.58(0.38%)高の1725.88。出来高は概算で13億9023万株。東証1部の値上がり銘柄数は1117、値下がり銘柄数は873となった。日経ジャスダック平均は3982.95円(0.44円安)。

[2018年4月9日]

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