「インバウンド」需要の好調さを再認識、大手百貨店2社は増収増益で着地<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「インバウンド」が21位となっている。
高島屋<8233>が9日に、J.フロント リテイリング<3086>が10日に発表した決算をきっかけに、インバウンド需要の好調さが再認識されているようだ。
高島屋の18年2月期通期の連結決算は、営業収益9495億7200万円(前の期比2.8%増)、営業利益353億1800万円(同3.9%増)で着地。免税売上高は約487億円(同41.6%増)に伸長した。昨年4月に開業した「高島屋免税店 SHILLA&ANA」や、各専門店およびレストラン街と連動し、新宿「タカシマヤ タイムズスクエア」一体となった情報発信や販売促進策を強化したことが功を奏した。
Jフロントの18年2月期通期の連結決算は、売上収益4699億1500万円(前の期比3.8%増)、営業利益495億4600万円(同18.7%増)で着地。免税売上高は約479億円(同62.8%増)に拡大した。訪日外国人客への対応強化としてモバイル決済が可能な売り場を広げるとともに、店頭での販売サービス強化に取り組んだことが寄与した。
三越伊勢丹ホールディングス<3099>の決算発表は5月9日に予定されているが、2日に公表した3月度の売上高速報では全国的に免税売り上げは好調だとしている。
なお、ファッションビル運営などを手掛けるパルコ<8251>が9日に発表した18年2月期の連結決算では、海外発行クレジットカード取扱高が全店合計で前の期比25.1%増になったことが明らかとなった。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)