【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、シリア懸念後退や円安でリスク選好再燃 (4月13日)
日経平均株価
始値 21801.41
高値 21917.35(10:33)
安値 21746.69(13:29)
大引け 21778.74(前日比 +118.46 、 +0.55% )
売買高 15億2766万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4390億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、米株高と円安進行が追い風材料に
2.シリアを巡る軍事的緊張が緩和され、全般リスクを取る動きが再燃
3.トランプ米大統領のTPP復帰に向けた前向きな姿勢も買いを後押し
4.2万2000円近辺では売り物も厚く、後場は上げ幅を縮小する展開
5.オプションSQで売買代金増加も、2兆4000億円台にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは293ドル高と大幅反発。シリアを巡る地政学リスクが後退したことが好感されたほか、金利上昇による利ざや拡大への期待から金融株中心に買いが優勢となった。
東京市場では、米株高や円安などを背景にリスクを取る動きが優勢だった。日経平均株価は一時2万1900円台まで上値を伸ばす場面があった。
13日の東京市場はリスク選好ムードのなか日経平均は終始堅調な値運びをみせた。ただ、2万2000円に接近すると売りが厚くなり、後場は戻り売り圧力に押し返される形で上げ幅を縮小している。前日の米国株市場ではNYダウが大幅高となり、東京市場にも追い風となった。トランプ米大統領がシリアへの軍事行動先送りを決めたことで、地政学リスクに対する懸念が緩和され、さらに、TPP復帰に向け前向きな姿勢を見せたことも、全体相場の買いを助長した。外国為替市場では1ドル=107円台への円安進行で輸出株中心にプラス材料となった。東証1部値上がり銘柄数は1300を超え、全体の66%の銘柄が上昇したが、商いは週末要因で盛り上がりを欠いた。オプションSQ算出日だったにもかかわらず、売買代金は2兆4000億円台にとどまった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、マネックスグループ<8698>は売買代金トップで大幅高。任天堂<7974>、SUMCO<3436>、ファナック<6954>なども買われた。インターアクション<7725>が急騰、CSP<9740>も大きく値を飛ばした。サムティ<3244>、平和不動産<8803>が物色人気となり、ルネサスエレクトロニクス<6723>も買いを集めた。
半面、資生堂<4911>が安く、武田薬品工業<4502>も冴えない。リクルートホールディングス<6098>も売られた。ディップ<2379>が大幅安、リンクアンドモチベーション<2170>、ビジョン<9416>などの下げも目立った。エムスリー<2413>が安く、トリドールホールディングス<3397>、神戸物産<3038>も下落した。安川電機<6506>も売りに押された。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はリクルート <6098> 、資生堂 <4911> 、ユニファミマ <8028> 、花王 <4452> 、アサヒ <2502> 。押し下げ効果は約26円。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)機械、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)医薬品、(3)小売業、(4)食料品、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△キリン堂HD <3194>
前期経常を23%上方修正、10期ぶり最高益更新。
△サムティ <3244>
12-2月期(1Q)経常は44%増益で着地。
△串カツ田中 <3547> [東証M]
6月1日から店舗禁煙化。
△CRI <3698> [東証M]
上期経常を2倍上方修正。
△うるる <3979> [東証M]
「東京都ひとり親家庭等在宅就業推進事業」を受託。
△TONE <5967> [東証2]
6-2月期(3Q累計)経常が21%増益で着地、12-2月期も2.3倍増益。
△コーナン <7516>
今期経常は5%増で2期連続最高益更新へ。
△インターアク <7725>
6-2月期(3Q累計)経常が2.5倍増益、対通期進捗99%。
△島忠 <8184>
上期経常が微減益で着地、12-2月期は1%増益。
△リーバイス <9836> [JQ]
12-2月期(1Q)経常は5.8倍増益、通期計画を超過。
▼シンワワイズ <2437> [JQ]
今期経常を一転赤字に下方修正。
▼明光ネット <4668>
上期経常が42%減益で着地、12-2月期も47%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)インターアク <7725> 、(2)CSP <9740> 、(3)ラクトJ <3139> 、(4)キリン堂HD <3194> 、(5)サムティ <3244> 、(6)鎌倉新書 <6184> 、(7)本多通信 <6826> 、(8)日精樹脂 <6293> 、(9)RSテクノ <3445> 、(10)平和不 <8803> 。
値下がり率上位10傑は(1)ディップ <2379> 、(2)オオバ <9765> 、(3)ダイユーHD <3546> 、(4)LINK&M <2170> 、(5)メディアドゥ <3678> 、(6)ビジョン <9416> 、(7)ミニストップ <9946> 、(8)パルHD <2726> 、(9)SFOODS <2292> 、(10)海洋掘削 <1606> 。
【大引け】
日経平均は前日比118.46円(0.55%)高の2万1778.74円。TOPIXは前日比10.84(0.63%)高の1729.36。出来高は概算で15億2766万株。東証1部の値上がり銘柄数は1368、値下がり銘柄数は638となった。日経ジャスダック平均は3951.72円(8.97円高)。
[2018年4月13日]
株探ニュース