話題株ピックアップ【昼刊】:Vコマース、東エレク、スクリン

注目
2018年4月26日 11時40分

■バリューコマース <2491>  1,651円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

25日、バリューコマース <2491> が決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比67.2%増の8.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。「Yahoo!ショッピング」に出店するストア向けCRM(顧客管理)ツールが好調だったうえ、成果報酬型広告やクリック課金型広告の売り上げも伸び、16.2%の大幅増収を達成した。上期計画の10.5億円に対する進捗率は78.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本航空電子工業 <6807>  1,874円  +233 円 (+14.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

日本航空電子工業<6807>が急反発。同社は25日取引終了後、18年3月期通期の連結決算を発表し、売上高2539億4700万円(前の期比21.2%増)、営業利益206億3200万円(同71.1%増)、最終利益129億3600万円(同92.0%増)となった。主力のコネクタ製品を中心に、スマートフォンなどの携帯機器や自動車、産業機器向けの需要が堅調に推移したことが寄与した。なお、19年3月期の連結業績予想は、売上高2400億円(前期比5.5%減)、営業利益200億円(同3.1%減)、最終利益130億円(同0.5%増)を見込んでいる。

■OBC <4733>  7,600円  +820 円 (+12.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

オービックビジネスコンサルタント <4733> が続急騰。株価は2000年10月以来、約17年6ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は中小企業向け業務パッケージソフト「奉行」シリーズを主力としている。25日大引け後に発表した19年3月期業績見通しは経常利益(非連結)が前期比3.6%増の116億円に伸び、3期連続の増収増益見通しとなったことが買い材料視されたようだ。同時に発表した18年3月期の同利益は前の期比1.8%増の111億円だった。法制度改正による保守契約やその関連するサービスの売り上げが伸びたうえ、投資事業組合運用益が増加し、経常増益を確保した。今期は奉行シリーズのバージョンアップ需要の落ち込みなどで前期減収減益だったソリューション部門の業績回復を見込む。

■東京エレクトロン <8035>  21,300円  +1,885 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

東京エレクトロン<8035>は急反発している。25日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想が、売上高1兆4000億円(前期比23.8%増)、営業利益3660億円(同30.2%増)、純利益2700億円(同32.1%増)と3割強の営業増益を見込むほか、年間配当は前期比199円増の823円を予定していることが好感されている。データセンター向けサーバの好調なメモリ需要に伴いDRAM需要がひっ迫していることを背景に、半導体製造装置の大幅な伸長を見込む。また、大型パネルの投資拡大でFPD製造装置の拡大基調も続く見通し。なお、18年3月期連結決算は売上高1兆1307億2800万円(前の期比41.4%増)、営業利益2811億7200万円(同80.6%増)、純利益2043億7100万円(同77.4%増)だった。同時に、半導体製造装置の生産能力拡大を目的とし、製造子会社である東京エレクトロン テクノロジーソリューションズの山梨(藤井)および東北事業所内に新棟(生産棟)を建設すると発表した。建設費用はそれぞれ約130億円を見込んでいる。

■SHOEI <7839>  4,405円  +255 円 (+6.1%)  11:30現在

高級ヘルメット製造専業のSHOEI <7839> が大幅反発。25日大引け後に発表した18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益は前年同期比13.5%増の16.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。代理店増加に伴う在庫調整や新製品の販売好調で、北米の売上高が前年同期比80.6%増の12.7億円と急拡大したことが寄与。通期計画の35.7億円に対する進捗率は5年平均の43.2%を上回る46.4%に達した。

■ディップ <2379>  2,706円  +147 円 (+5.7%)  11:30現在

25日、ディップ <2379> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.56%にあたる90万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月26日から7月31日まで。

■スクリン <7735>  8,860円  +330 円 (+3.9%)  11:30現在

SCREENホールディングス<7735>が8日ぶり急反発、ディスコ<6146>も大きく切り返すなど、半導体製造装置関連が大幅高に買われている。足もと外国為替市場ではドル高・円安が進行し、輸出セクターに追い風が強いほか、前日発表された東京エレクトロン<8035>の決算発表で19年3月期見通しが好調であったことから、半導体装置メーカー全般に物色の矛先が向いている。

■花王 <4452>  7,785円  +103 円 (+1.3%)  11:30現在

花王<4452>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は6540円から8400円に見直した。アジア市場向けプレミアムおむつが成長の柱となるとみている。同証券では、新たなエクイティストーリーとして「アジア市場での売り上げ成長維持、国内市場でのEC(電子商取引)強化や高付加価値化が成功の鍵」との見方を提示。なかでも、中国市場でベビー用紙おむつのプレミアム志向が進み日本製メリーズが好調であり、「他アジアでのベビー用品紙おむつや生理用品のプレミアム志向が進めば長期の業績成長を支える」ことになる点などを指摘している。

■武田薬品工業 <4502>  4,551円  +41 円 (+0.9%)  11:30現在

武田薬品工業<4502>が小幅ながら反発、ここ大きく水準を切り下げてきたが目先下げ止まる動きをみせている。国内外のメディアなどを通じて同社はアイルランドの製薬大手シャイアーを買収する方向で最終調整に入ったことが伝わっている。買収提示額は日本円で約7兆円ともいわれており、時価総額3兆5000億円前後の同社が小を大を呑む買収となることから、市場では「(これまでの下げは)買収負担がマーケットでは大きく嫌気された。公募増資などへの警戒もある。しかし、株券調達での空売りもかなりの水準入っている可能性があり、リバウンドに対する思惑も意識されるところ」(準大手証券)という。

■HEROZ <4382>  29,250円  -5,750 円 (-16.4%)  11:30現在

HEROZ<4382>が大幅続落。20日に新規上場し、上場3日目の24日になって公開価格4500円の10.9倍にあたる4万9000円で初値を形成したが、その後はほぼ一方的に売られストップ安で取引を終了。25日も連続でストップ安となった。新規公開に伴い株式を取得した投資家による換金売りや公開価格から初値までの上昇による過熱感からの売りに加えて、初値からの下げ幅が大きくなっていることで、初値近辺で買った投資家による損失覚悟の売りも出ているようだ。

■エムスリー <2413>  3,990円  -445 円 (-10.0%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

エムスリー<2413>は大幅3日続落となっている。25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表し、売上高1133億5000万円(前期比20.0%増)、営業利益317億2000万円(同15.0%増)、純利益209億6000万円(同15.0%増)を見込むが、市場予想平均の営業利益373億円に届かないことから、失望感による売りが出ているようだ。今期は、メディカルプラットフォーム事業で、「MR君」ファミリーなどの製薬会社向けマーケティング支援サービスや医療系広告代理店サービスなどの成長に加え、17年度に新規連結化した子会社の貢献を見込むほか、海外事業で製薬会社向けマーケティング支援サービス、調査サービスおよび医師向け転職支援サービスなどの各サービスが順調に拡大する見通し。また今年2月に新たに持ち分権を取得した米ウエーク・リサーチも寄与する見込みだ。なお、前期は期末一括配当11円を実施したが、今期配当は未定としている。なお、18年3月期決算は、売上高944億7100万円(前の期比20.9%増)、営業利益297億1300万円(同18.6%増)、純利益196億8400万円(同23.0%増)だった。

■スタンレー電気 <6923>  3,830円  -235 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

スタンレー電気<6923>が大幅続落。25日取引終了後、19年3月期業績予想を発表し、売上高4400億円(前期比0.5%減)、営業利益550億円(同3.4%増)、純利益395億円(同9.7%増)と増益を見込むが、市場予想平均の営業利益590億円に届かないことから、失望感による売りが出ているようだ。売り上げは日本や中国で自動車用LEDヘッドランプが想定以上で推移した前期からほぼ横ばいとなるものの、生産工程や間接部門の徹底的なムダ取りによる生産革新活動を継続することで増益を確保する見通し。年間配当は前期比3円増配の48円を予定。なお、18年3月期業績は、売上高4421億6500万円(前の期比13.8%増)、営業利益531億6900万円(同25.7%増)、純利益360億800万円(同25.5%増)だった。また、同社はあわせて、5月9日予定で発行済み株式数の0.23%にあたる40万株の自社株を消却することを発表した。

■東洋紡 <3101>  2,088円  -58 円 (-2.7%)  11:30現在

東洋紡<3101>は反落している。25日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績予想について、売上高が従来予想の3400億円から3311億円(前の期比0.5%増)へ、営業利益が250億円から239億円(同2.4%増)へ、純利益が190億円から130億円(同37.7%増)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。超高透明ポリエステルフィルム「コスモシャイン SRF」が前の年に比べて販売は拡大したものの、計画に対しては未達に終わったほか、繊維事業で中東向け特化生地やスポーツ衣料製品の市況悪化が続いたことが要因。想定以上の原料価格高騰の影響が続いているため一部製品で値上げを実施したが、第2四半期でのGMP(医薬品などの製造および品質管理基準)対応費用の一括計上やスポーツ衣料製品の在庫処理に伴う費用計上をカバーするまでには至らなかった。なお、純利益は和解金など約74億円を特別損失として計上したため減少幅が大きくなった。

■任天堂 <7974>  45,570円  -800 円 (-1.7%)  11:30現在

任天堂<7974>は軟調ながら東証1部で売買代金トップ、個人投資家中心にマーケットの注目度の高さを反映している。同社はきょう18年3月期の決算発表を計画しているが、市場関係者によると「ニンテンドースイッチが好調を継続し19年3月期も増益基調が有望視される。ただ、良くて当たり前というイメージを持たれていることもあり、目先はいったんキャッシュ化して決算発表後の方向性を見たいところ。個人投資家の動きは引き続き活発」(準大手証券)という。

■インスペック <6656>  1,350円  +200 円 (+17.4%)  11:30現在

25日に発表した「FPC用検査装置の大型受注を獲得」が買い材料。フレキシブル基板用のロールtoロール型検査装置を複数台、4億円弱の受注を獲得。19日に開示した受注と合計した受注額は約10億円。

■アクセル <6730>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

アクセル<6730>はストップ高。同社が25日取引終了後に発表した19年3月期の単独業績予想では、売上高が63億円(前期比25.7%減)、営業損益は14億5000万円の赤字(前期1億5600万円の黒字)、最終損益は10億5000万円の赤字(同8000万円の黒字)を見込むなど低調だった。ただ、業績面での苦戦は事前に織り込まれていたほか、同日に新規事業としてブロックチェーン事業を開始することを発表、子会社を設立する方向で検討していくとしており、これを材料視する買いが集中した。

●ストップ高銘柄

麻生フオームクリート <1730>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在

DMP <3652>  7,200円  +1,000 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

サムシング <1408>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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