【↑】日経平均 大引け| 続伸、円高などの悪材料もこなしプラス圏で着地 (5月28日)

市況
2018年5月28日 16時39分

日経平均株価

始値  22488.95

高値  22547.67(09:06)

安値  22410.91(10:51)

大引け 22481.09(前日比 +30.30 、 +0.13% )

売買高  10億6400万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆8136億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、NYダウ軟調や円高の悪材料もこなしてプラス圏で着地

2.原油市況安で石油関連株が売られる一方、空運が買われ不動産など内需も高い

3.米朝首脳会談の実施に向けた協議再開で買い安心感浮上、ただ反応は限定的に

4.値下がり銘柄数1100強で値上がりを上回り、TOPIXはマイナス圏着地

5.英米市場など休場で海外投資家の参戦少なく、売買代金は2兆円に届かず

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは58ドル安と続落。原油先物相場の下落を受けて、シェブロンやエクソンモービルが売られ指数を押し下げた。

週明けの東京市場では売り買い交錯のなか、日経平均株価は後場に入り買い優勢となり、売買代金低調ななかも底堅さをみせ、前週末に続き高く引けた。

28日の東京市場は、薄商いのなか方向感の定まりにくい展開となったが、日経平均は続伸となった。前週末の米国株市場でNYダウが軟調だったことや、足もと外国為替市場でドル安・円高に振れていることが、主力株中心に重荷となった。米朝首脳会談は実施に向けた協議を再開したことが伝わったが、反応は限定的だった。原油市況急落を背景に石油関連株が売り込まれる一方、燃油コスト低減の思惑から空運株が買われた。また、不動産や電力ガスなど内需株に買いが集まった。ただ、値下がり銘柄が値上がり数を上回っており、TOPIXはマイナス圏での着地となっている。また、本日は月内最終商いだったが、週明けでなおかつ英米市場が休場ということもあって海外投資家の参戦が少なく、東証1部の売買代金は2兆円を割り込み約2ヵ月ぶりとなる低水準だった。

個別ではソニー<6758>が買われ、村田製作所<6981>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が高く、JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運も買われた。イワキ<8095>、ブレインパッド<3655>が大幅高、ソラスト<6197>、サニックス<4651>も物色人気。宮越ホールディングス<6620>、ペガサスミシン製造<6262>、マネーパートナーズグループ<8732>なども値を飛ばした。

半面、トヨタ自動車<7203>が売られ、任天堂<7974>も下落した。国際石油開発帝石<1605>が軟調、JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>など石油関連株が値を下げた。清水銀行<8364>が急落したほか、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連株も利益確定売りに大幅安となった。インフォマート<2492>の下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、豊田通商 <8015> 、ヤマハ <7951> 、KDDI <9433> 、第一三共 <4568> 。押し下げ効果は約20円。

東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)不動産業、(4)電気・ガス業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)海運業、(4)その他製品、(5)卸売業。

■個別材料株

△JPHD <2749>

「幼児教育全面無償化が前倒しの方針」との報道。

△ソラスト <6197>

6月末を基準日として1→3の株式分割を実施。

△イワキポンプ <6237> [東証2]

1→3の株式分割と実質配当増額。

△オンキヨー <6628> [JQ]

今期最終は10億円の黒字に浮上へ。

△日本トリム <6788>

10万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△京写 <6837> [JQ]

中国生産委託先と資本・業務提携契約を締結。

△イワキ <8095>

上期経常を72%上方修正、通期も増額。

△都築電 <8157> [東証2]

法人向けビジネスチャットの提供を開始。

△明豊エンタ <8927> [JQ]

千葉県市川市に投資用賃貸アパートの開発用地を取得。

△ヤマタネ <9305>

今期経常を一転16%増益に上方修正。

▼三谷産業 <8285>

公募増資と売り出しを実施。

▼清水銀 <8364>

公募増資による1株利益の希薄化を懸念。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イワキ <8095> 、(2)ブレインP <3655> 、(3)ソラスト <6197> 、(4)ダイセキS <1712> 、(5)メディアドゥ <3678> 、(6)ファインデ <3649> 、(7)宮越HD <6620> 、(8)サニックス <4651> 、(9)JPHD <2749> 、(10)PCIHD <3918>

値下がり率上位10傑は(1)清水銀 <8364> 、(2)三谷産業 <8285> 、(3)EMシステム <4820> 、(4)石川製 <6208> 、(5)インフォMT <2492> 、(6)豊和工 <6203> 、(7)ランド <8918> 、(8)オハラ <5218> 、(9)コスモHD <5021> 、(10)アクリティブ <8423>

【大引け】

日経平均は前日比30.30円(0.13%)高の2万2481.09円。TOPIXは前日比1.28(0.07%)安の1770.42。出来高は概算で10億6400万株。東証1部の値上がり銘柄数は870、値下がり銘柄数は1107となった。日経ジャスダック平均は3960.34円(2.53円安)。

[2018年5月28日]

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