「人工知能」関連が2位にランクイン、AI社会に向け政府も本腰<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が2位となっている。
フィンテックなど仮想通貨や自動運転などの先端分野はもちろん、あらゆるものをネットでつなぐIoT社会の到来と歩調を合わせ、人工知能(AI)分野に経営資源を注ぐ銘柄に熱い視線が向けられている。
世界のベンチャー企業に対する昨年の投資金額は前年比5割増と急拡大、1600億ドル超となり過去最高金額を大幅に更新した。今年はさらにその規模が膨張する公算が大きい。その際、投資対象としてAI分野に経営資源を注ぐベンチャー企業への資金投下が加速している現実がある。日本でも欧米にキャッチアップすべく、アベノミクス成長戦略の中軸にAI社会への布石が盛り込まれている。
政府が4日、未来投資会議に開示した成長戦略の素案では、生産現場や行政でAI導入を促進して合理化を図ることや、技術革新を通じた経済競争力強化を主眼に置いている。また、時価総額10億ドル以上である「ユニコーン」などの未上場スタートアップ企業を2023年までに20社創出することなどを謳っており、AI社会に向けた企業育成に注力する方針だ。
株式市場に目を向けても、米国ではAI関連の象徴的銘柄であるGPU(画像処理半導体)大手エヌビディアが上場来高値を更新するなど関連株への資金流入が目立っている。東京市場でも現時点ではあまり目立たないが今後、米株市場に追随する動きも予想される。その兆候を映し出しているのがソフトバンクグループ<9984>だ。同社は10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」設立に際し、AIや半導体分野に積極投資する方針を表明しており、政府が目指すAI時代に向けた企業育成の政策方針に沿う。株価は東証1部売買代金上位に食い込み続伸、8000円大台を回復してきた。
AI関連株としてはブレインパッド<3655>、FRONTEO<2158>、シグマクシス<6088>、サイオス<3744>、テクノスジャパン<3666>、ロックオン<3690>、ALBERT<3906>、日本サード・パーティ<2488>、イー・ガーディアン<6050>、サイジニア<6031>などが挙げられる。
このほか、上場してまだそれほど時間の経っていないPKSHA Technology<3993>、ユーザーローカル<3984>、アトラエ<6194>などの押し目もマークしたい。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)