明日の株式相場見通し=イベント通過で安心感、円安基調で底堅い推移に

市況
2018年6月12日 17時50分

あす(13日)の東京株式市場では、米朝首脳会談という重要イベントが終了したことで、関心は現地12~13日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移る。外国為替市場での円相場が1ドル=110円台前半での推移となっていることもあり、日経平均は底堅い値動きとなりそうだ。

きょう開催された米朝首脳会談の結果、両国首脳が署名した合意文書には、金正恩委員長が朝鮮半島の完全な非核化を確約する一方で、米国側が北朝鮮の体制保証を確約する内容が盛り込まれた。

市場関係者からは「きょうは、寄り付き買い優勢でスタートして一時、5月22日以来約3週間ぶりに、取引時間中に日経平均が2万3000円台に乗せる場面があった。ただ、その後は刻々と伝えられる米朝首脳会談の動向や、外国為替市場での円相場の推移をにらみながらの上下動の激しい値運びとなった。米朝首脳会談終了で“イベント通過”への安心感はあるものの、今後の北朝鮮非核化に向けての具体的な進展も含めて、株式市場にとっては依然として“消化難”の部分が多く、懸念が払拭されたわけではない」との見方が出ていた。

12日の東京株式市場は、海外投資家の買いなどを背景に強い展開をみせた。日経平均株価は朝方に一時、2万3000円台を回復したが、終盤は伸び悩んだ。日経平均株価終値は、前日比74円31銭高の2万2878円35銭と続伸した。

日程面では、11日時点の給油所の石油製品価格、5月の投資信託概況に注目。海外では、韓国統一地方選挙投開票、パウエルFRB議長会見、米5月の卸売物価指数、国際エネルギー機関(IEA)石油市場月報、中国最大級の家電IT見本市「CESアジア」(15日まで)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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