【↓】日経平均 大引け| 反落、米中貿易摩擦の懸念からリスク回避の売り優勢 (6月18日)
日経平均株価
始値 22806.57
高値 22806.89(09:00)
安値 22601.13(12:49)
大引け 22680.33(前日比 -171.42 、 -0.75% )
売買高 13億5288万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2568億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、前週末の欧米株安の影響で終始売り優勢の展開に
2.米中貿易摩擦激化の懸念から主力株をはじめ広範囲にリスク回避の流れ
3.朝方に大阪北部で震度6弱の地震があり、これも全般買い手控えの要因
4.ザラ場中に為替市場で円が上下に振れ、日経平均もこれに連動する
5.売買代金は2兆2000億円台にとどまり、1500強の銘柄が下げる
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは84ドル安と4日続落した。米中の貿易摩擦への懸念が強まり、建機のキャタピラーや航空機大手のボーイングなど中国関連が売られ指数を押し下げた。
週明けの東京市場では、米中貿易摩擦の問題などを警戒して日経平均株価はリスク回避の売りが優勢となった。売買代金は盛り上がらず値下がり銘柄数は1500を超えた。
18日の東京市場は、前週末の欧米株市場が総じて軟調であったことを受け、売り優勢の地合いに傾いた。朝方は外国為替市場で1ドル=110円台後半と円安含みで推移し、全体相場の下支え要因として意識されたものの、その後円高方向に振れたことで主力株をはじめ下げ幅を広げる銘柄が増えた。トランプ米大統領が中国製品への500億ドル分の追加関税を課すことを発表、これに中国側も同額の報復関税を課すとしたことで、米中貿易摩擦に対する警戒感が強まった。朝方に大阪北部で震度6弱の地震が発生したことも全般買い手控えにつながったとみられる。ただ終盤になると、為替が円安方向に押し戻され、これを横目に日経平均も後場後半は下げ渋った。東証1部の売買代金は2兆2000億円台と盛り上がりを欠き、全体の7割超にあたる1500あまりの銘柄が値を下げた。
個別では、トヨタ自動車<7203>が売りに押され、SUMCO<3436>なども安い。任天堂<7974>が値を下げたほか、ファナック<6954>、ソニー<6758>なども安い。田淵電機<6624>が急落、エムアップ<3661>、三井金属<5706>、タムラ製作所<6768>なども大幅下落した。曙ブレーキ工業<7238>が利食われ、ソルクシーズ<4284>、ツガミ<6101>、ヤマシンフィルタ<6240>なども売り優勢だった。
半面、村田製作所<6981>が高く、資生堂<4911>も堅調。オハラ<5218>が商いを膨らませ急騰、Olympicグループ<8289>はストップ高で張りつき買い物を残した。シンクロ・フード<3963>、ジェイリース<7187>が値を飛ばしたほか、レノバ<9519>も物色人気に。ブレインパッド<3655>、インフォテリア<3853>なども上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、ユニファミマ <8028> 、アステラス <4503> 、太陽誘電 <6976> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 、コマツ <6301> 。押し下げ効果は約50円。
東証33業種のうち上昇は、建設業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)医薬品、(4)陸運業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)鉱業。
■個別材料株
△不動テトラ <1813>
リニア大深度地下のトンネル工事でJV契約。
△パルマ <3461> [東証M]
1→2の株式分割を実施。
△駅探 <3646> [東証M]
クラウド型旅費交通費精算サービス「駅探BIZ」の販売開始へ。
△ゼリア新薬 <4559>
130万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△鋳鉄管 <5612>
大阪府北部を震源とする地震発生で思惑。
△中村超硬 <6166> [東証M]
「医薬関連事業に進出」との報道。
△コーセル <6905>
東海東京調査センターが目標株価を2000円へ引き上げ。
△Casa <7196> [東証2]
本日から自社株買い開始で需給改善期待続く。
△壽屋 <7809> [JQ]
未定としていた18年6月期期末配当は30円で実質増配へ。
△オリンピック <8289>
「フリーパワー」がテレビで紹介される。
▼東洋水 <2875>
ゴールドマン・サックス証券が投資判断を格下げ。
▼THK <6481>
ジェフリーズ証券が投資判断を格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オリンピック <8289> 、(2)オハラ <5218> 、(3)鋳鉄管 <5612> 、(4)ミサワ <3169> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)ジェイリース <7187> 、(7)Vコマース <2491> 、(8)CSP <9740> 、(9)グローバルG <6189> 、(10)第一カッタ <1716> 。
値下がり率上位10傑は(1)田淵電 <6624> 、(2)三井ハイテク <6966> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)CKサンエツ <5757> 、(5)三井金 <5706> 、(6)ダイセキS <1712> 、(7)タムラ <6768> 、(8)ヒロセ電 <6806> 、(9)アイビーシー <3920> 、(10)東洋水 <2875> 。
【大引け】
日経平均は前日比171.42円(0.75%)安の2万2680.33円。TOPIXは前日比17.61(0.98%)安の1771.43。出来高は概算で13億5288万株。東証1部の値上がり銘柄数は507、値下がり銘柄数は1518となった。日経ジャスダック平均は3961.87円(20.68円安)。
[2018年6月18日]
株探ニュース