「半導体製造装置」関連はランクインを継続、世界の半導体需要増勢が追い風に<注目テーマ>

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2018年6月29日 12時20分

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」関連が15位となっている。

半導体製造装置とは、半導体の形状加工や組み立て、検査など半導体を製造する過程で使用される装置のことで、各工程に特化した装置を手掛ける企業や複数の工程の装置を手掛ける企業がある。また、半導体製造装置の専業メーカーだけでなく、精密機器メーカーや電子機器メーカーなどで半導体製造装置を手掛ける企業もあり裾野は広い。

電子情報技術産業協会が、5日に発表したWSTS(世界半導体市場統計)によると、半導体の販売額は、2017年に前年比21%増の4122億ドル(約45兆円)、2018年も同12%増の4634億ドル(約51兆円)と2年連続で2ケタ成長を続ける見込みで、これに伴って同製造装置の需要好調も継続しそうだ。

半導体製造装置関連銘柄の代表格である東京エレクトロン<8035>の19年3月期通期の連結業績予想は、売上高1兆4000億円(前期比23.8%増)、営業利益3660億円(同30.2%増)、純利益2700億円(同32.1%増)と3割強の営業増益を見込んでいる。データセンター向けサーバの好調なメモリ需要に伴いDRAM需要が逼迫していることを背景に、半導体製造装置の大幅な伸長を予想している。

半導体検査装置大手のアドバンテスト<6857>の19年3月期通期の連結業績予想は、売上高2300億円(前期比11.0%増)、営業利益345億円(同40.9%増)、純利益278億円(同53.6%増)と大幅増益を見込んでいる。引き続き半導体テスタ市場の活況持続を予想しており、ハイパフォーマンス・コンピューティングや車載、ディスプレー関連を中心に非メモリ・テスタの伸びを見込むほか、顧客のDRAM後工程テスタの増強投資を受けてメモリ・テスタ事業も増加する見通し。

半導体ウエハ洗浄装置世界トップのSCREENホールディングス<7735>は、19年3月期の連結業績予想で、売上高3840億円(前期比13.2%増)、営業利益530億円(同24.0%増)と大幅増益を見込む。データセンターやストレージ向けのメモリ需要の拡大に加えて、人工知能(AI)や5Gなどで半導体需要が見込まれることから、引き続き半導体機器(SE)事業が牽引役となる見通し。また、スマートフォン用の有機ELディスプレー向けなどにディスプレー製造装置および成膜装置(FT)事業なども業績向上に貢献する。

このほかに、主な半導体製造装置関連銘柄としては、東京精密<7729>、SUMCO<3436>、キヤノン<7751>、ディスコ<6146>、芝浦メカトロニクス<6590>、日立ハイテクノロジーズ<8036>、アルバック<6728>、新川<6274>などがある。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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