話題株ピックアップ【夕刊】(3):コマツ、海洋掘削、サムライJP

注目
2018年7月2日 15時23分

■コマツ <6301>  3,122円  -46 円 (-1.5%)  本日終値

コマツ<6301>や日立建機<6305>、資生堂<4911>など中国関連株が安い。中国・上海株式市場で上海総合指数が下落していることなどが警戒感を呼んだ。同指数は先月29日に2786と終値ベースで16年3月以来、2年4カ月ぶりの安値を記録。29日は反発したものの、この日は2815前後と再度、下落している。人民元も対ドルで下落基調にあり、中国市場の下落に警戒感が出た。

■日本海洋掘削 <1606>  89円  +30 円 (+50.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本海洋掘削<1606>がストップ高。1日付の日本経済新聞は、経営破綻した同社の支援企業に「日本郵船<9101>が有力候補として浮上したことが明らかになった」と伝えた。日本海洋掘削が持つ資源掘削船などの技術を取り込む狙いがあるという。同社は先月22日の取引終了後、東京地方裁判所に会社更生手続きの申し立てを行い、受理されたと発表。負債総額は単体で約904億円。これを受け、東京証券取引所は同社株を6月22日から7月22日まで整理銘柄に指定し、7月23日に上場廃止とすることを発表している。上場廃止まで3週間ほど時間があることから、この日は投機的な短期資金が流入し、マネーゲーム的な性格を濃くしている様子だ。

■小島鉄工所 <6112>  1,250円  +192 円 (+18.2%)  本日終値

小島鉄工所<6112>が急伸。6月29日取引終了後、上期末の受注残高について、前年同期比約3倍となる46億97百万円を確保できたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。上期に鍛造業界向け大型物件2台(18億8800万円)の受注成約をはじめ、プラント設備工事に関連する大型物件(20億円)の受注に成功し、受注高が前年同期(11億5400万円)の約4倍となる44億5000万円へと大きく伸長したことが寄与した。また現在、国内の鍛造・製鉄業界を中心に有望な引き合い物件が浮上していることから、さらなる受注増への期待が高まっているようだ。なお、18年11月期の単独業績予想については、売上高を20億円から18億円(前期比5.0%増)へ下方修正したが、営業利益300万円(前期1億2200万円の赤字)、最終利益500万円(同9800万円の赤字)については、従来見通しを据え置いている。

■アルテック <9972>  346円  +40 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

アルテック <9972> が急騰。6月29日大引け後に発表した18年11月期上期(17年12月-18年5月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の3.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の商社事業で印刷包装関連機械やプリンテッドエレクトロニクス関連装置などが伸びたうえ、飲料用プリフォームの販売数量も増加し、16.6%の大幅増収を達成したことが寄与。コストコントロールの徹底や固定費削減に取り組んだことも増益に貢献した。併せて、持分法投資利益が計画より増えることを踏まえ、通期の同利益を従来予想の4億円→5億円に25.0%上方修正し、減益率が38.8%減→23.5%減に縮小する見通しとなった。

■サムライJP <4764>  493円  +34 円 (+7.4%) 一時ストップ高   本日終値

SAMURAI&J PARTNERS<4764>が一時ストップ高まで買われた。同社は6月29日取引終了後に、楽天<4755>グループの楽天LIFULL STAYと、クラウドファンディングをはじめとしたファイナンス支援を活用した宿泊施設の開発および供給で業務提携したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。この提携は、主に楽天LIFULL STAYが提供する民泊・簡易宿泊所向けのブランディングおよび運用代行サービスである「RakutenSTAY」の宿泊施設開発を目的としたもの。SAMURAI証券が、自社で提供するクラウドファンディングサービスをはじめとしたファイナンス支援を活用し、物件の取得やリノベーションにかかる資金の一部を調達し、楽天LIFULL STAYが物件の選定や設計・施工会社へのデザイン監修、施設の運用代行を行う予定だとしている。

■ヴィンクス <3784>  1,320円  +88 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ヴィンクス<3784>が大幅続伸。イオングループ向けなど流通向けを主力とするシステム開発会社でセルフレジ関連の一角として注目度が高い。無人店舗向けソリューションでは「ANY-CUBE」シリーズなど次世代POSシステムを手掛けており、直近では中国の貴州省に本拠を構えるドラッグストア企業と業務提携に向けた覚書を締結したことも注目された。国内ではカジュアル衣料品のジーユーなどセルフレジ導入を積極的に進めており、今後小売業界でもこの動きが強まる可能性がある。

■幸和製作所 <7807>  2,073円  +136 円 (+7.0%)  本日終値

幸和製作所<7807>が大幅続伸。6月29日の取引終了後、中小企業庁が公募した「平成30年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に「座らせきり介護ゼロを目指す自立支援型転倒防止ロボット歩行車の研究開発」が採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「戦略的基盤技術高度化支援事業」は、「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」に基づく支援策の一環として、「研究開発等計画」の認定を受けた中小企業者が産学官等の連携のもとで、ものづくり基盤技術の高度化に資する研究開発、試作品開発および販路開拓などへの取り組みを促進することを目的に行うもの。今回、同事業の補助事業として採択された同社の取り組みは、歩行車に重心偏倚抑制機能を付加し、歩行中の転倒に対応することで、被介護者が付き添いなしで安全に歩行することを実現。これにより介護者と被介護者の数の比率を下げ、利用できる施設を増やすことを目的としているという。

■黒谷 <3168>  736円  +42 円 (+6.1%)  本日終値

6月29日、東証が黒谷 <3168> [東証2]を6日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■イトーヨーギョー <5287>  997円  +54 円 (+5.7%)  本日終値

イトーヨーギョー <5287> [東証2]が急伸。6月29日大引け後、19年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の2100万円→8000万円に3.8倍上方修正。減益率が90.1%減→62.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。経営資源有効化の一環として兵庫県高砂市に保有する土地を売却することに伴い、売却益7400万円が発生することが最終利益を押し上げる。

■ユビテック <6662>  398円  +19 円 (+5.0%)  本日終値

ユビテック <6662> [JQ]が高い。6月29日大引け後、18年6月期の連結最終利益を従来予想の8800万円→1億3600万円に54.5%上方修正。増益率が22.2%増→88.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。テレマティクス車載機の販売減少などで売上高は計画を下回るものの、事業効率化やコスト削減で採算が改善するうえ、新株予約権戻入益の計上や法人税の減少も最終利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄

アイ・ピー・エス <4390>  9,840円  +1,500 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

エムケイシステム <3910>  791円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

オンコリス <4588>  580円  -100 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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