4日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で続落、石薬集団が8.2%下落

市況
2018年7月4日 18時00分

4日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比306.46ポイント(1.07%)安の28239.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も161.08ポイント(1.48%)安の10711.12ポイントとそろって続落した。売買代金は891億3900万香港ドルに縮小している(3日の売買代金は1330億4400万香港ドル)。

米中の関税応酬を警戒。米国の対中関税発動を6日に控えるなか、中国は同額の報復関税で応じると表明している。トランプ米大統領は、中国の対応によってはさらに追加関税を課すなどとコメント。両国間に歩み寄りの気配がうかがえないなか、貿易摩擦の激化が貿易戦争に発展すると危ぐされた。また、中国で社債のデフォルト(債務不履行)が急増している??と報じられたこともマイナス。年初から足もとまでのデフォルト総額は165億人民元(約2740億円)に膨らんだ。一部のアナリストは、「過去最悪を記録した2016年(207億人民元)を超えるのは必至」などと指摘している。人民元安の進行に歯止めがかかったことを手がかりに、朝方はプラス圏で推移する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず指数はマイナスに転じた。

ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が8.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.8%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%安と下げが目立っている。時価総額上位の石油・石炭株や、保険株なども売られた。

半導体セクターも安い。華虹半導体(1347/HK)が7.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.7%、上海先進半導体製造(3355/HK)が3.6%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%ずつ下落した。

海運セクターもさえない。中外運航運(368/HK)が3.4%安、中遠海運HD(1919/HK)が3.1%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.8%安、中遠海運発展(2866/HK)が2.3%安と値を下げた。

中国自動車セクターも売られる。長城汽車(2333/HK)が4.3%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%安、東風汽車集団(489/HK)が3.2%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.0%安で引けた。

本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.00%安の2759.13ポイントで取引を終えた。ハイテク関連と医薬関連が安い。動産株、自動車株、資源・素材株、消費関連株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られた。半面、旅行関連株の一角は物色される。発電株や銀行株の一角もしっかり。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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