話題株ピックアップ【夕刊】(2):カプコン、GMO、東海カ
■カプコン <9697> 2,815円 +41 円 (+1.5%) 本日終値
カプコン<9697>は6日続伸。19日の取引終了後、コーエーテクモゲームス(横浜市港北区)から提訴されていた審決取消訴訟において、コーエーテクモの請求を棄却する同社勝訴判決を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。訴訟の対象となっていた特許は、ゲーム状況が特定の状況にあることを判定した場合、プレイヤーに対して“画像情報からは認識できない情報(例えば、背後に敵がいること)”を、コントローラを振動させることで知らせるもの。今回の判決により、同特許の有効性が知的財産高等裁判所に確認されたことになる。
■GMOインターネット <9449> 2,619円 +29 円 (+1.1%) 本日終値
GMOインターネット<9449>が堅調。同社はきょう、今夏に配信を予定しているスマートフォン向けゲーム「キャプテン翼ZERO~決めろ!ミラクルシュート~」の事前登録者数が150万人を突破したと発表。期待感が株価を押し上げるかたちとなったようだ。このゲームは、主人公らの成長を体験できるリアルタイムシミューレションサッカーゲームで、4月2日から事前登録を開始している。なお、150万人突破を記念し、事前登録特典を追加したこともあわせて発表している。
■東海カーボン <5301> 2,067円 +11 円 (+0.5%) 本日終値
東海カーボン<5301>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年12月期の連結営業利益は、前期比6倍の700億円超になりそうだ」と報じられており、最高益更新を見込んでいた会社側の従来予想657億円を上回るとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、黒鉛電極の販売価格を7月から引き上げたことに加えて、円安が進み輸出採算が改善することが寄与するとしている。また、同記事を受けて、黒鉛電極事業拡大による業績上振れ期待から日本カーボン<5302>なども買われた。
■セガサミー <6460> 1,936円 +8 円 (+0.4%) 本日終値
セガサミーホールディングス<6460>がしっかり。この日、「ファンタシースター」シリーズ30周年記念作品のカウントダウンサイトを公開しており、詳細はまだ明らかになっていないもの、スマートフォン向けRPGであるとみられることから、期待感が強まっているようだ。「ファンタシースター」シリーズは、1987年にセガ初のロールプレイングゲームとして第1弾が発売された人気シリーズ。なお、カウントダウンによると、7月24日にさらなる情報が公開になるとみられている。
■オープンドア <3926> 2,332円 +6 円 (+0.3%) 本日終値
オープンドア<3926>はしっかり。19日の取引終了後、、インバウンド・海外向け多言語旅行比較サイト「Travelko(トラベルコ)」ホテル比較サービスで、メタサーチサイト「スカイスキャナー」との連携を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これにより、スカイスキャナーのアプリやウェブサイトに掲載されているホテル予約サイトやホテル公式サイトの取扱商品の一部がTravelkoで一括検索・比較できるようになり、Travelkoホテル比較サービスの検索対象サイト数・プラン数が大幅に拡大したという。利便性向上による利用者層の拡大に期待した買いが入ったようだ。
■ソラスト <6197> 1,100円 -41 円 (-3.6%) 本日終値
ソラスト<6197>は大幅続落。19日の取引終了後に発表した6月の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7105人(前年同月比12.7%増)、デイサービス利用者数が7899人(同75.1%増)となり、順調な推移が確認できたものの、市場の反応は限定的のようだ。なお、入居率は、グループホームが98.7%(前年同月98.6%)、有料老人ホームが95.0%(同98.7%)、サービス付き高齢者向け住宅95.5%(同94.0%)となっている。
■シャープ <6753> 2,600円 -64 円 (-2.4%) 本日終値
シャープ<6753>は反落。SMBC日興証券が19日付で、投資評価「3」を継続し、目標株価を2500円から1900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同社は年6月5日に(1)A種株を1850億円で取得、(2)2000億円を上限に普通株発行、(3)C種株約3割を普通株へ転換、の3つを骨子とした「資本財務再構築プラン」を発表したが、6月29日に同プランの(1)と(2)を撤回するとした一方、(3)は予定通り7月23日に実施としており、1株あたり利益の希薄化リスクが高まっていると指摘している。
■コマツ <6301> 3,179円 -67 円 (-2.1%) 本日終値
中国関連株が安い。コマツ<6301>や日立建機<6305>のほか、ファナック<6954>やダイキン工業<6367>、津田駒工業<6217>などが値を下げた。中国人民元の下落が警戒されている。人民元は、午後1時時点で1ドル=6.7920元前後と前日午後5時時点に比べ0.0340ドル程度のドル高・元安となり、約1年1カ月ぶりの元安水準に売られた。中国人民銀行(中央銀行)が人民元の売買基準値を大幅な元安水準に設定したことがきっかけとなった。この人民元下落を契機に、米中貿易摩擦の激化懸念が膨らんでおり、中国関連株には売りが先行した。
■オンコリス <4588> 638円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高。同社は19日、国内外の研究機関と開発を進めている腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン」について、同日から開催されている第16回日本臨床腫瘍学会で、食道がんを適応症とするテロメライシンと放射線の併用に関する医師主導臨床研究の結果が発表されたことを明らかにした。この研究結果では、手術不能・化学療法不適応の食道がん13例のうち、局所での奏効率(薬物療法の効果を示す割合)は8例で完全奏功、3例で部分奏功し、両方をあわせ84.6%となった。これまでに重篤な副作用は報告されていないとしており、今後の展開などが期待されるかたちとなったようだ。
株探ニュース