話題株ピックアップ【夕刊】(2):コマツ、千代建、日立建機

注目
2018年8月28日 15時17分

■コマツ <6301>  3,137円  +76 円 (+2.5%)  本日終値

コマツ<6301>が続伸。米中貿易摩擦問題への警戒感が足もと後退しており、中国・上海株市場も前日は上海総合指数が2%近い上昇を示すなど戻りに転じていることから、中国関連の代表格に位置づけられる同社株も見直し買いの流れに乗っている。また、同社は米国向けの中国生産品を一部米国や日本、メキシコなどに移行する動きが伝えられており、高関税回避の対応も機関投資家などの買い戻しを誘う背景にある。

■伯東 <7433>  1,603円  +34 円 (+2.2%)  本日終値

半導体や電子・電気機器の専門商社の伯東<7433>は5日続伸。同社は7月31日、19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高337億6800万円(前年同期比8.8%減)、経常利益11億9000万円(同11.1%増)となった。ただ、通期業績は、売上高1480億円(前期比7.6%増)、経常利益47億円(同25.7%増)を見込んでいる。主力納入先のエレクトロニクス業界では、「IoT」や人工知能などの広がりにより、データセンター向け半導体の需要が拡大。自動車メーカー向けではEVラインアップ強化が奏功している。また、新興工業地域での人件費高騰や先進工業国での生産性向上への対処でロボットの活用が進んでおり、電子部品、部材、関連製造装置、および関連産業用機器への需要は高い水準を維持している。株価は、21日に1461円で年初来安値をつけて以降、反発の兆しを鮮明にして、1600円台を回復している。ただ、PERは9倍台、PBRは0.6倍台と依然として割安水準にあり、上値余地が十分望めそうだ。

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,156円  +21 円 (+1.9%)  本日終値

日本エム・ディ・エム<7600>が5日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年3月期をメドに、連結営業利益を今期予想比3割増の30億円程度に引き上げる計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、高齢化を追い風に、米国を中心とする海外で人工関節などの販売を伸ばすほか、国内でも好採算の新製品を投入し、利益の積み増しを目指すという。また、新規参入の骨折治療機器も貢献する見通しとしている。

■千代田化工建設 <6366>  795円  +13 円 (+1.7%)  本日終値

千代田化工建設<6366>が続伸。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価を「3」から「2」へ引き上げた。目標株価は780円から840円に見直した。北米でのキャメロンLNGプロジェクトの追加費用リスクの計上が懸念材料視されているが、同証券では第2四半期(4~9月)決算発表時に会社計画は下方修正されることを予想する。「これが悪材料出尽くしとなり、今後は大型LNGプラントの受注動向が株価の鍵となろう」と指摘し、同プロジェクトの追加費用リスクは株価におおむね織り込まれたとみている。具体的には19年3月期の連結営業損益は90億円の赤字(会社予想は115億円の黒字)を予想、20年3月期以降は業績の急回復を見込んでいる。

■日立建機 <6305>  3,350円  +50 円 (+1.5%)  本日終値

日立建機<6305>が続伸。この日、米国レンタル機器会社のACMEリフト(アリゾナ州)の持ち分の33.3%を取得し、北米でレンタル事業に進出すると発表しており、これを好感した買いが入った。ACMEは米国で高所作業車を中心とする機器をレンタル会社にレンタルし、レンタル会社が再レンタルできるように機器を提供するリ・レント事業の先駆者。日立建機は、世界最大のレンタル市場である米国事業を伸ばしノウハウを習得、今後他地域へのレンタル事業の拡大も視野に入れるとしている。

■ヒューリック <3003>  1,054円  +13 円 (+1.3%)  本日終値

ヒューリック<3003>が4日続伸。この日午前中の日本経済新聞電子版で、「12月に60歳以上を対象とする会員制ラウンジを東京・日本橋地区に開設する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、軽食やアルコール類を用意するほか、フィットネスジムやシミュレーションゴルフの設備もそろえるとしており、定年退職後も元気なアクティブシニアや、企業の相談役や顧問の仕事部屋として利用を見込むという。既に法人会員を中心に400人を超える利用者が内定しているとあることから、早期の業績への貢献が期待されている。

■丸大食品 <2288>  448円  +4 円 (+0.9%)  本日終値

27日、丸大食品 <2288> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.34%にあたる44万株(金額で1億9536万円)を上限に、28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■トヨタ自動車 <7203>  7,026円  +60 円 (+0.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が続伸で7000円大台を回復。外国為替市場ではドル買いの動きが優勢となり、取引時間中に1ドル=111円30銭近辺までドル高・円安が進行、これが追い風材料となった。米国との通商問題で関税引き上げの動きは警戒されるものの、足もとは全体地合いの改善でヘッジ売りをかけていた向きの買い戻しが観測される。また、同社は27日に、配車サービス世界トップのウーバー・テクノロジーズに5億ドル投資することを発表。自動運転分野に注力姿勢を高めており、これも足もとの株価を刺激する材料となった。

■きんでん <1944>  1,755円  +5 円 (+0.3%)  本日終値

きんでん<1944>がしっかり。SMBC日興証券が27日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を1750円から1850円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、単体の受注高について一般電気工事、テレビ受信障害対策などの情報通信工事や、再生エネルギー関連などの電力その他工事が堅調に推移していることから増額したことなどを考慮し、21年3月期営業利益予想を420億円から425億円へ引き上げている。なお、19年3月期、20年3月期営業利益予想は従来予想を据え置いている。

■ソニー <6758>  6,173円  +3 円 (+0.1%)  本日終値

ソニー<6758>が3日続伸し年初来高値を更新。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6300円から7000円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比24%増と好調。7月以降も全社での採算改善が進み19年3月通期の連結営業利益は会社予想6700億円に対し7000億円(前期比5%減)への上振れを見込んでいる。今年5月に発表された中期計画(19年3月~21年3月)では、業績成長と戦略的な投資活動を計画しており、最終年度には、最大で営業利益1兆円規模も見込んでいる。

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