【↑】日経平均 大引け| 7日ぶり反発、米長期金利上昇による円安傾向を好感 (9月10日)

市況
2018年9月10日 16時28分

日経平均株価

始値  22253.65

高値  22396.88(14:59)

安値  22249.61(09:01)

大引け 22373.09(前日比 +66.03 、 +0.30% )

売買高  11億1612万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆8752億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は7日ぶり反発、米長期金利上昇で為替の円安傾向を好感

2.注目された米8月の雇用統計が好調、FRBによる利上げ思惑を後押し

3.米通商政策に対する懸念で寄り付き軟調も、その後は押し目買い優勢に

4.不透明感から上値の重さも意識され、全体売買代金は2兆円台に届かず

5.第一生命HD、東京海上など保険株買われ、村田製など電子部品が安い

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは79ドル安と3日ぶりに反落した。トランプ大統領による対中貿易制裁の強化発言が伝わり売りが優勢となった。

週明けの東京市場では、日経平均株価が朝安から切り返し反発に転じた。米長期金利上昇を受け外国為替市場で円安に振れたことなどが反転の足掛かりとなった。

10日の東京市場は、寄り付きこそ安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり、日経平均はプラス圏に切り返し、後場は引けにかけ徐々に水準を切り上げた。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダックス指数が軟調だったが、米8月の雇用統計を受けFRBが利上げを後押しするとの思惑が足もとのドル買いを誘発、為替が円安方向に振れたことが追い風となった。米通商政策に対する警戒感は根強く、朝方は買い手控えムードが強かったものの、日経平均は前週末まで6日続落と下値模索が続いていたこともあって、値ごろ感からの押し目買いが徐々に厚みを増した。寄り前発表のGDP改定値が設備投資の寄与で速報段階から上方修正されたことも関連株を刺激した。ただ全般は、一段と上値を買い進む意欲には欠けており、東証1部の売買代金は2兆円台に届かなかった。

個別では、ファナック<6954>がしっかり。武田薬品工業<4502>が堅調なほか、第一生命ホールディングス<8750>、東京海上ホールディングス<8766>なども強い動きをみせた。ダイキン工業<6367>も高い。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>、アイビーシー<3920>が急騰、IBJ<6071>も物色人気となった。アルテック<9972>が活況高、シュッピン<3179>も上昇した。

半面、村田製作所<6981>、TDK<6762>が軟調、資生堂<4911>、東海カーボン<5301>も売りに押された。gumi<3903>、エイチーム<3662>が急落、丹青社<9743>も大幅安。伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が下落したほかアトラ<6029>、レノバ<9519>なども利食われた。市光工業<7244>、ダブル・スコープ<6619>なども下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ダイキン <6367> 、エーザイ <4523> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はTDK <6762> 、資生堂 <4911> 、太陽誘電 <6976> 、アドテスト <6857> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約26円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)鉱業、(3)海運業、(4)医薬品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)化学、(3)ガラス土石製品、(4)水産・農林業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△シュッピン <3179>

8月の売上高は15.1%増。

△ポールHD <3657>

上期経常は一転23%増益で上振れ着地。

△エキサイト <3754> [JQ]

XTech HPが1株875円でTOB。

△アイル <3854> [東証2]

今期経常は32%増で5期ぶり最高益、実質20%増配へ。

△メディアS <4824> [東証M]

今期経常は黒字浮上へ。

△日本スキー <6040> [東証M]

1→2の株式分割と19年7月期28%営業増益見通し。

△イトクロ <6049> [東証M]

1→2の株式分割と第3四半期増収増益。

△ASTI <6899> [東証2]

7万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△燦HD <9628>

今期経常を一転4%増益・最高益に上方修正。

△カナモト <9678>

11-7月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・5-7月期も13%増益。

▼エイチーム <3662>

今期経常は15%減益へ。

▼丹青社 <9743>

5-7月期(2Q)経常は69%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ポールHD <3657> 、(2)アイビーシー <3920> 、(3)SI <3826> 、(4)IBJ <6071> 、(5)燦HD <9628> 、(6)オプティム <3694> 、(7)ネクシィーズ <4346> 、(8)アルテック <9972> 、(9)MSジャパン <6539> 、(10)広ガス <9535>

値下がり率上位10傑は(1)gumi <3903> 、(2)エイチーム <3662> 、(3)丹青社 <9743> 、(4)クミアイ化 <4996> 、(5)平河ヒューテ <5821> 、(6)フリービット <3843> 、(7)Jマテリアル <6055> 、(8)アルトナー <2163> 、(9)日総工産 <6569> 、(10)田淵電 <6624>

【大引け】

日経平均は前日比66.03円(0.30%)高の2万2373.09円。TOPIXは前日比3.30(0.20%)高の1687.61。出来高は概算で11億1612万株。東証1部の値上がり銘柄数は1202、値下がり銘柄数は808となった。日経ジャスダック平均は3746.82円(13.21円高)。

[2018年9月10日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.