話題株ピックアップ【夕刊】(3):KYCOM、ラクーンHD、日本通信

注目
2018年11月30日 15時22分

■KYCOM <9685>  716円  +94 円 (+15.1%) 一時ストップ高   本日終値

KYCOMホールディングス<9685>が急反騰。システム受託開発を主力とし、IoTやAIの普及を追い風に企業のIT投資需要を背景に新規案件を開拓している。官公庁向けでも受注を伸ばしており、19年3月期営業利益は前期比83%増益の2億2000万円を見込む。20年3月期も大幅伸長が有力視されている。28日に増し担保規制がかかったが、目先の売り一巡からリバウンド狙いの買いが再流入した。

■ラクーンHD <3031>  705円  +64 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ラクーン <3031> が大幅高で6日続伸。29日大引け後に発表した19年4月期上期(5-10月)の連結経常利益が前年同期比28.4%増の2.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」の海外流通額が拡大し、システム利用料が増えたことが寄与。決済サービス「Paid」の取扱高増加などでフィナンシャル事業の収益が伸長したことも大幅増益に貢献した。

■テクノマセマティカル <3787>  1,279円  +89 円 (+7.5%)  本日終値

テクノマセマティカル<3787>が後場急伸。前引け後に、数学的手法を駆使した独自のコンピュータアルゴリズム「DMNA」を使用した、ソフトウェアによるHEVC 8K/60pエンコーダの開発に成功し、先に開発済みのデコーダとあわせてリアルタイムエンコーダ/デコーダシステムとしてライセンス提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。HEVC(H.265)は、ISO/IECで標準化された最新の動画圧縮・伸張企画で、4K/8Kテレビ放送や高精細映像配信や帯域が限られているモバイルでの映像サービスに適した規格。HEVCのリアルタイムエンコードは、ハードウェアで実現するのが一般的だが、同社製品は市販のパソコン上で動作するようソフトウェアを最適化してあるとしており、開発済みのリアルタイムデコーダと組み合わせ、比較的安価・簡便にシステムを構築できるとしている。

■日本通信 <9424>  139円  +7 円 (+5.3%)  本日終値

日本通信<9424>は急反発。通信回線を借り受け通信サービスを行う仮想移動体通信事業者(MVNO)の草分けで、格安SIM事業を手掛けている。29日取引終了後、スマートフォンで安全・安心な金融取引を実現するフィンテックプラットフォーム事業を運営する子会社を設立したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。SIMと電子署名の仕組みを取り入れた「FPoS(エフポス)」の早期商用化を目指す方針で、今後の展開に注目が集まりそうだ。

■日東精工 <5957>  643円  +32 円 (+5.2%)  本日終値

29日、日東精工 <5957> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.79%にあたる30万株(金額で2億4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月30日から12月20日まで。うち15万株を30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。

■バナーズ <3011>  147円  +6 円 (+4.3%)  本日終値

29日、バナーズ <3011> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.72%にあたる140万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月30日から19年5月31日まで。

■アプリックス <3727>  208円  +8 円 (+4.0%)  本日終値

アプリックス<3727>が大幅高。29日取引終了後、同社のロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」がKDDI<9433>の動物園向けサービス「one zoo」に採用されたことを発表。また、シマフジ電機(東京都大田区)が開発したI/O端子機能仮想化技術「fvIO」をシマフジと共同でプロモーションしていくことで合意したことも発表しており、これらの相次ぐ手掛かり材料に着目した投資資金の流入を誘っている。

■キャリア <6198>  1,115円  +39 円 (+3.6%)  本日終値

29日、キャリア <6198> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の5.4%にあたる46万4600株(金額で5億円)を上限に、11月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ナレッジスイート <3999>  1,010円  +30 円 (+3.1%)  本日終値

ナレッジスイート<3999>が後場一段高。午後1時ごろ、同社の純国産クラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite(ナレッジスイート)」が、理研軽金属工業(静岡県静岡市)に採用されたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。理研軽金属工業は、アルミ製建築内外装材として多くの商業ビル・公共施設に採用されているスパンドレル市場で国内トップクラスのシェアを有する企業。働き方改革への取り組みを推進し、法人向け営業活動の効率化と可視化を目的にKnowledge Suiteの主力サービスであるクラウドSFAを導入することになったとしている。

■日本管理センター <3276>  1,019円  +27 円 (+2.7%)  本日終値

日本管理センター<3276>が4日続伸。29日の取引終了後、大阪市北区の販売用不動産を売却したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。売却金額は非公表で、同物件の売り上げは18年12期業績予想に織り込み済みとしている。

●ストップ高銘柄

タカギセイコー <4242>  1,693円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

イメージ情報開発 <3803>  756円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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