【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、米中首脳会談控え先物の買い戻し継続 (11月30日)

市況
2018年11月30日 16時31分

日経平均株価

始値  22274.97

高値  22362.20(14:06)

安値  22231.96(10:31)

大引け 22351.06(前日比 +88.46 、 +0.40% )

売買高  18億1925万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆6637億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は6日続伸、先物を絡めた買い戻しが継続し上値指向続く

2.G20や米中首脳会談控え、空売り筋のショートカバーが株高を後押し

3.米株市場は上昇一服、為替市場も円高含みで推移するが買い意欲衰えず

4.中国株など頑強な値動きで投資家の不安心理後退、石油株など強い動き

5.引け際MSCIの構成銘柄入れ替えに伴う売買で、商いは大きく膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは27ドル安と4日ぶりに反落した。米中首脳会談を前に様子見姿勢が強まったほか、前日大幅高の反動で利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は引き続きリスクを取る動きが継続した。前日の米国株市場は上昇一服、為替もドル安・円高含みだったが、買い意欲は衰えなかった。

30日の東京市場は、目先の利益確定売り圧力をこなし続伸歩調を継続。前日の米国株市場でNYダウなど主要3指数がいずれも上昇一服となったことや、足もと外国為替市場で1ドル=113円台前半まで円高方向に押し戻されたことで、積極的な買いは入りにくい環境にあったが、G20や米中首脳会談を控え、先物を絡めた買い戻しが全体相場を押し上げる格好となった。米中首脳会談では貿易摩擦解消に急速な進展はみられないまでも一定の合意に達するとの見方もあり、空売り筋のショートカバーを誘った。取引時間中は中国・上海株や香港株が頑強な値動きをみせたことも、全般の支援材料となった。引け際にMSCIの構成銘柄入れ替えに絡む売買が行われ、東証1部の売買代金は大きく膨らんだ。

個別では、大日本住友製薬<4506>が大きく買われたほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇した。武田薬品工業<4502>が高く、ソニー<6758>、村田製作所<6981>なども上値追い。Gunosy<6047>、ラクーンホールディングス<3031>が値を飛ばし、シスメックス<6869>も水準を切り上げた。出光興産<5019>など石油株への買いも目立つ。日本通信<9424>も物色人気となった。

半面、トヨタ自動車<7203>が引け際マイナス圏に沈み、ピジョン<7956>も冴えない。ブレインパッド<3655>が大きく利食われたほか、KLab<3656>も安い。NTT都市開発<8933>が値を下げ、ZOZO<3092>、セイコーエプソン<6724>、シャープ<6753>なども売り物に押された。石原産業<4028>、日本冶金工業<5480>なども軟調。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、KDDI <9433> 、セコム <9735> 、大日本住友 <4506> 、大塚HD <4578> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は京セラ <6971> 、エプソン <6724> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 。押し下げ効果は約38円。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)電気・ガス業、(3)不動産業、(4)空運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△リニカル <2183>

0.35%を上限に自社株買いを実施。

△バナーズ <3011> [東証2]

7.72%を上限に自社株買いを実施。

△ラクーンHD <3031>

上期経常が28%増益で着地。

△アプリックス <3727> [東証M]

「MyBeaconシリーズ」がKDDI<9433>の動物園向けサービスに採用。

△テクノマセマ <3787> [東証2]

ソフトウェアによるHEVC 8K/60pエンコーダの開発に成功。

△UUUM <3990> [東証M]

著作物の取り扱いに関して任天堂との包括的許諾を継続。

△鳥居薬 <4551>

JTと抗HIV薬6品のライセンス契約終了で合意。

△日東精 <5957>

0.79%を上限に自社株買いを実施。

△キャリア <6198> [東証M]

5.4%を上限に自社株買いを実施。

△スター精 <7718>

1.38%を上限に自社株買いを実施。

▼高橋ウォール <1994> [JQ]

今期経常を一転40%減益に下方修正。

▼内田洋 <8057>

8-10月期(1Q)経常は75%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)鳥居薬 <4551> 、(2)Gunosy <6047> 、(3)ラクーンHD <3031> 、(4)多木化 <4025> 、(5)ワタベ <4696> 、(6)アグロカネシ <4955> 、(7)ソースネクス <4344> 、(8)三愛石 <8097> 、(9)大日本住友 <4506> 、(10)出光興産 <5019>

値下がり率上位10傑は(1)ブレインP <3655> 、(2)ランド <8918> 、(3)KLab <3656> 、(4)NTT都市 <8933> 、(5)東邦システム <4333> 、(6)ZOZO <3092> 、(7)グレイス <6541> 、(8)エプソン <6724> 、(9)石原産 <4028> 、(10)ユーシン精機 <6482>

【大引け】

日経平均は前日比88.46円(0.40%)高の2万2351.06円。TOPIXは前日比7.98(0.48%)高の1667.45。出来高は概算で18億1925万株。東証1部の値上がり銘柄数は1311、値下がり銘柄数は737となった。日経ジャスダック平均は3576.31円(1.13円高)。

[2018年11月30日]

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