<話題の焦点>=製造業IoTの専門展、「スマート工場EXPO」出展企業に注目
1月16~18日にかけて東京ビッグサイトで「第3回 スマート工場EXPO」が開催される。このイベントではスマート工場やスマート物流を実現するためのIoT(モノのインターネット)ソリューション、人工知能(AI)、ファクトリーオートメーション(FA)/ロボットなどの最新技術が展示され、来場する製造業・物流関係者などと出展企業との商談・技術相談の場となっている。
スマート工場とは、工場内のさまざまな機器や設備、あるいは複数の工場をネットワーク化し、そこから得られる情報を収集・活用することにより、新たな付加価値を生み出せるようにする工場のこと。主な特徴として、どのような顧客の要求にも応じる“カスタマイズ性”、注文を受ければ瞬時に生産が始まる“リアルタイム性”、顧客の要望に応じた商品をオーダーメイドで製造しても大量生産とさほど変わらない“価格競争力”などが挙げられる。ドイツのモノづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」をはじめ、日本でも経済産業省が「コネクテッド・インダストリーズ」を打ち出すなど各国が産業高度化の取り組みを推進しており、スマート工場への注目度は依然として高い。
「第3回 スマート工場EXPO」の主な見どころは、安川情報システム<2354>の工場設備のIoT化とAI分析で次世代ものづくり実現を支援する「Y's-SFシリーズ」、東京エレクトロン デバイス<2760>のMicrosoft Azureで実現する未来のスマート工場、テクノスジャパン<3666>のIoTやAIなどをフル活用した生産プロセスを効率化する仕組み、ベルテクスコーポレーション<5290>傘下のゼニス羽田が出展する金属内蔵型ICタグとタブレット端末を活用して確実かつ効率的な点検作業が行えるシステム、アサカ理研<5724>の検査データを保護し改ざんを防止する品質管理システム「Mr.Manmos」など。
また、スマート物流の分野では、FIG<4392>傘下の石井工作研究所が出展予定のAI搭載自動搬送ロボット、ジェイテクト<6473>のパワーアシストスーツ、協栄産業<6973>のロボットを活用した工場内物流ソリューション、オカムラ<7994>のロボットストレージシステム、アルテック<9972>の自律走行型搬送ロボットなどに注目したい。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)