【↓】日経平均 大引け| 小反落、米株高や円安も主力株に買い続かず (2月5日)

市況
2019年2月5日 16時31分

日経平均株価

始値  20960.47

高値  20981.23(09:02)

安値  20823.18(14:58)

大引け 20844.45(前日比 -39.32 、 -0.19% )

売買高  12億2836万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1054億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅反落、米株高や円安の追い風も主力株に買い続かず

2.国内企業の決算発表で通期予想減額の動きが目立ち、警戒ムードも漂う

3.中国株など休場で手掛かり材料難、Fリテなど一部値がさ株下落が影響

4.日経平均軟調も値上がり銘柄数は1300強に達し、個別株物色は旺盛

5.キーエンスや村田製など買われ、業種別では水産株や非鉄株などに買い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは175ドル高と続伸した。米景気減速懸念が後退するなか、マイクロソフトやアップルなど主力ハイテク株が上昇し指数を押し上げた。

東京市場では朝方高く始まったものの買いが続かず、日経平均株価は前日終値近辺で弱含む動きとなった。後場後半はやや下げ幅を広げマイナス圏で着地したが、TOPIXは前日終値を上回った。

5日の東京市場は、方向感が定まらない展開に終始した。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が上昇し、外国為替市場では1ドル=110円近辺の推移とドル高・円安の動きが強まり、主力株中心に外部環境は追い風局面にあった。しかし、国内企業の決算発表が進むにつれ通期見通しを下方修正する企業が目立ち、全般は警戒ムードも漂う。取引時間中は中国・上海株などアジア株市場が休場だったことで手掛かり材料にも乏しかった。ただ、ファーストリテなど一部値がさ株の下落が足を引っ張った形で、地合いはそれほど悪くなかった。東証1部の値上がり銘柄数は1300を超え値下がり銘柄数を大きく上回り、個人投資家参戦による個別株物色が旺盛だった。業種別には水産株が強い動きをみせたほか、メタル市況の上昇を背景に非鉄株にも買いが入った。

個別では、キーエンス<6861>が大きく買われ、村田製作所<6981>も上昇した。花王<4452>が物色人気となり、伊藤忠商事<8001>も高い。ハウスドゥ<3457>が一時値幅制限いっぱいに買われたほか、JCU<4975>が値を飛ばし、レーザーテック<6920>、カカクコム<2371>なども大幅高。ヤフー<4689>も上値を追った。日本水産<1332>も商いを伴い上昇した。日清食品ホールディングス<2897>も活況高となった。

半面、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>などの値がさ株が売られたほか、武田薬品工業<4502>も軟調。ZOZO<3092>も下値を探る展開。日立製作所<6501>も冴えない。イビデン<4062>が急落、ケーズホールディングス<8282>も大幅安。シャープ<6753>、ヤマシンフィルタ<6240>、アダストリア<2685>などの下げも目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、京セラ <6971> 、花王 <4452> 、エーザイ <4523> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、アステラス <4503> 、ユニファミマ <8028> 、第一三共 <4568> 、ホンダ <7267> 。押し下げ効果は約92円。うち53円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)繊維製品、(3)非鉄金属、(4)電気・ガス業、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)その他製品、(4)情報・通信業、(5)小売業。

■個別材料株

△寿スピリッツ <2222>

4-12月期(3Q累計)経常が16%増益で着地。

△ワールド <3612>

4-12月期(3Q累計)税引き前は3%増益・通期計画を超過。

△ヤフー <4689>

19年3月期営業利益予想のレンジ下限を引き上げ。

△オリコン <4800> [JQ]

今期経常を18%上方修正。

△アイビー <4918> [JQ]

頭皮外用剤に関する特許を出願。

△JCU <4975>

3.77%を上限に自社株買いを実施。

△チャームケア <6062>

上期経常は57%増益で着地。

△戸上電 <6643> [東証2]

今期経常を25%上方修正、配当も15円増額。

△TOA <6809>

4-12月期(3Q累計)経常が45%増益で着地。

△Uアローズ <7606>

1月既存店売上高が2ケタ増で12ヵ月連続前年上回る。

▼BEENOS <3328>

10-12月期(1Q)経常は赤字転落で着地。

▼ケーズHD <8282>

4-12月期(3Q累計)経常は5%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ハウスドゥ <3457> 、(2)JCU <4975> 、(3)ヨシムラHD <2884> 、(4)富士PS <1848> 、(5)レーザーテク <6920> 、(6)ニホンフラ <7820> 、(7)ワールド <3612> 、(8)アーク <7873> 、(9)カカクコム <2371> 、(10)TOA <6809>

値下がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328> 、(2)イビデン <4062> 、(3)ランド <8918> 、(4)ケーズHD <8282> 、(5)石塚硝 <5204> 、(6)ぐるなび <2440> 、(7)日ケミコン <6997> 、(8)東亜DKK <6848> 、(9)グリー <3632> 、(10)シャープ <6753>

【大引け】

日経平均は前日比39.32円(0.19%)安の2万0844.45円。TOPIXは前日比1.55(0.10%)高の1582.88。出来高は概算で12億2836万株。東証1部の値上がり銘柄数は1325、値下がり銘柄数は730となった。日経ジャスダック平均は3401.67円(1.61円高)。

[2019年2月5日]

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