【↑】日経平均 大引け| 急反騰、円安進行で先物を絡めてリスクオン一色 (2月12日)

市況
2019年2月12日 16時29分

日経平均株価

始値  20442.55

高値  20885.88(14:59)

安値  20428.57(09:01)

大引け 20864.21(前日比 +531.04 、 +2.61% )

売買高  14億6075万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7657億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は531円高と急反騰、前週末と打って変わりリスクオン一色

2.前日の米株市場はまちまちだったが、為替のドル高・円安が支援材料に

3.米中閣僚級協議への期待感と米政府機関閉鎖への懸念後退がプラス材料

4.需給面ではヘッジファンド筋の先物買い戻しで現物株市場に浮揚力働く

5.全体の84%の銘柄が上昇し、売買代金も2兆7000億円台と高水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは53ドル安と4日続落した。米中貿易交渉の行方を巡り手控え感が強く軟調。朝方は90ドル高まで上昇する場面があったが、買い一巡後は売りに押された。

3連休明けの東京市場では、寄り付き日経平均株価が高く始まった後、先物を絡めて上値追いを加速、後場はさらに一段高に買われ500円高を超える上昇となった。

12日の東京市場は、前週末の地合いとは打って変わってリスクオンに大きく傾いた。前日の米国株市場では主要指数がまちまちの展開だったが、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、足もとは1ドル=110円台半ばまで円安が進行、これが輸出主力株中心に追い風材料となった。米中貿易摩擦に対する警戒感もやや後退しており、目先的には今週14日から始まる米中閣僚級会議の結果を期待する動きが優勢。米国では与野党の議会指導部で新たな予算案の基本合意が伝わり、これが政府機関の再閉鎖を回避させるとの思惑につながり投資家に買い安心感をもたらせた。株式需給面では海外ヘッジファンドなど短期筋による先物へのショートカバーを通じ現物株市場にも浮揚力が働いた。東証1部全体の84%の銘柄が上昇、売買代金も2兆7000億円台と高水準だった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われたほか、村田製作所<6981>も高い。太陽誘電<6976>は値幅制限上限に買われる人気となった。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>などの半導体関連が上昇、売買代金断トツのソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ゴールドウイン<8111>、ノーリツ鋼機<7744>が値を飛ばし、フリービット<3843>、日本カーボン<5302>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などがストップ高を演じた。オリジン電気<6513>も大幅高。

半面、ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>が冴えず、資生堂<4911>も売りに押された。レオパレス21<8848>がストップ安で売り物を残し、アイスタイル<3660>も値幅制限下限まで売り込まれた。オプトホールディング<2389>、デジタルハーツホールディングス<3676>が急落したほか、富士石油<5017>の下げも目立つ。ケネディクス<4321>も大きく値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約153円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は資生堂 <4911> 、ソニー <6758> 、菱地所 <8802> 、住友鉱 <5713> 、日産化 <4021> 。押し下げ効果は約10円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は石油石炭製品、不動産業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)繊維製品、(2)機械、(3)倉庫運輸関連、(4)電気機器、(5)医薬品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)パルプ・紙、(4)海運業、(5)建設業。

■個別材料株

△日本アクア <1429>

今期経常は83%増益、2円増配へ。

△長谷工 <1808>

今期経常を5%上方修正、配当も30円増額。

△WDB <2475>

4-12月期(3Q累計)経常が20%増益で着地。

△ディディエス <3782> [東証M]

今期最終は黒字浮上で14期ぶり最高益更新へ。

△カーボン <5302>

今期経常は19%増で2期連続最高益、100円増配へ。

△太陽誘電 <6976>

4-12月期経常は61%増益、配当増額と自社株取得も発表。

△日本プラスト <7291>

4-12月期(3Q累計)経常が47%増益で着地。

△Nuts <7612> [JQ]

非開示だった今期最終は黒字浮上へ。

△天馬 <7958>

今期配当を倍増の80円に増額修正。

△ゴルドウイン <8111>

今期経常最高益予想を27%上乗せ、配当も32円増額。

▼アイスタイル <3660>

今期経常を80%下方修正。

▼Fringe <6550> [東証M]

10-12月期(3Q)経常は52%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)太陽誘電 <6976> 、(2)ゴルドウイン <8111> 、(3)日本アクア <1429> 、(4)ノーリツ鋼機 <7744> 、(5)フリービット <3843> 、(6)カーボン <5302> 、(7)Nフィールド <6077> 、(8)ルネサス <6723> 、(9)長谷工 <1808> 、(10)天馬 <7958>

値下がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)オプトHD <2389> 、(4)ASB機械 <6284> 、(5)デジハHD <3676> 、(6)ファイズ <9325> 、(7)中外炉 <1964> 、(8)ニチモウ <8091> 、(9)アルヒ <7198> 、(10)富士石油 <5017>

【大引け】

日経平均は前日比531.04円(2.61%)高の2万0864.21円。TOPIXは前日比33.20(2.16%)高の1572.60。出来高は概算で14億6075万株。東証1部の値上がり銘柄数は1791、値下がり銘柄数は301となった。日経ジャスダック平均は3395.79円(26.26円高)。

[2019年2月12日]

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