【↓】日経平均 大引け| 急落、世界景気の減速懸念で一時2万1000円割れ (3月8日)

市況
2019年3月8日 16時29分

日経平均株価

始値  21339.17

高値  21359.32(09:00)

安値  20993.07(14:40)

大引け 21025.56(前日比 -430.45 、 -2.01% )

売買高  16億7283万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9252億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は400円を超える急落、一時2万1000円割り込む場面も

2.米株安に追随し4日続落、世界景気減速への懸念が改めて高まりリスク回避

3.ECB理事会でのユーロ圏経済成長率下方修正、中国の輸出大幅減少も嫌気

4.3月決算期末を控えた機関投資家の売りや海外ファンド筋の先物売りが影響

5.円高も嫌気され値下がり銘柄数は2000超、売買代金はSQ算出で膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは200ドル安と4日続落した。欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏経済成長見通しの下方修正を受けて、世界的な景気減速懸念が高まり売りが優勢となった。

東京市場では、リスク回避の売り圧力が一気に高まった。日経平均株価は売り先行で始まった後も一貫して水準を切り下げ、一時2万1000円台を割り込む場面もあった。

8日の東京市場は、日経平均の下げが加速した。今週は週初から米国株が下値模索の動きに移行したが、東京市場はこれに追随する動きに終始した。本日は、世界景気の減速が改めて意識されるなか、3月決算末を控えていることもあり、主力株を中心に機関投資家が持ち高を減らす動きを強めた。また、海外ファンドの先物を絡めた売り圧力も顕在化し、現物株もこれに引きずられる格好に。前日行われたECB理事会では今年のユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正、年内の利上げを断念したほか、中国の2月の貿易収支で輸出額が大幅に減少したことも市場心理を悪化させた。取引時間中に外国為替市場で1ドル=111円近辺まで円高に振れたことも嫌気された。値下がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の94%の銘柄が下げる全面安商状となった。売買代金はメジャーSQ算出に伴い2兆9000億円台まで膨らんだ。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が反落、任天堂<7974>も安い。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連が売り込まれ、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品株の下げも目立った。川崎汽船<9107>が値下がり率トップに売られたほか、アイモバイル<6535>が急落、RS Technologies<3445>、デファクトスタンダード<3545>なども大きく利食われた。

半面、前日ストップ安に売られたルネサスエレクトロニクス<6723>は反発、積水ハウス<1928>も終始プラス圏を維持した。石川製作所<6208>が大幅高で5連騰、豊和工業<6203>も活況高。ピジョン<7956>も上値を追った。キリンホールディングス<2503>が高く、ラクーンホールディングス<3031>も上昇した。

日経平均採用で上昇したのは4銘柄のみで、プラス寄与の上位からキリンHD <2503> 、積水ハウス <1928> 、ニチレイ <2871> 、小田急 <9007> 。押し上げ効果は約3円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は約112円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)陸運業、(2)食料品、(3)不動産業、(4)卸売業、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)非鉄金属、(5)機械。

■個別材料株

△積水ハウス <1928>

今期経常は7%増で2期ぶり最高益、2円増配へ。

△神田通機 <1992> [JQ]

竹中工務店とAI制御システム開発。

△Eストアー <4304> [JQ]

8.14%を上限に自社株買いを実施。

△メドレックス <4586> [東証M]

皮膚扁平上皮がん治療の研究成果を米国癌学会で発表へ。

△OLC <4661>

内需の好業績株の一角として根強い買い。

△ライトアップ <6580> [東証M]

サイバー <4751> グループ会社のマクアケと業務提携。

△鳥羽洋行 <7472> [JQ]

今期配当を10円増額修正。

△インターアク <7725>

5億4400万円の大口受注を獲得。

▼世紀東急 <1898>

今期最終を30%下方修正、配当も5円減額。

▼日本ビューホ <6097>

今期最終を一転赤字に下方修正。

▼あおぞら銀 <8304>

SMBC日興証券は投資判断を「2」へ引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)石川製 <6208> 、(2)アゴーラHG <9704> 、(3)シンクロ <3963> 、(4)豊和工 <6203> 、(5)大真空 <6962> 、(6)井筒屋 <8260> 、(7)ヨシックス <3221> 、(8)ラクーンHD <3031> 、(9)小野測器 <6858> 、(10)共和電 <6853>

値下がり率上位10傑は(1)川崎汽 <9107> 、(2)RSテクノ <3445> 、(3)アイモバイル <6535> 、(4)ウェーブHD <7940> 、(5)光村印 <7916> 、(6)ライク <2462> 、(7)保土谷 <4112> 、(8)関電化 <4047> 、(9)ベクトル <6058> 、(10)サニーサイド <2180>

【大引け】

日経平均は前日比430.45円(2.01%)安の2万1025.56円。TOPIXは前日比29.22(1.82%)安の1572.44。出来高は概算で16億7283万株。東証1部の値上がり銘柄数は108、値下がり銘柄数は2004となった。日経ジャスダック平均は3402.08円(49.43円安)。

[2019年3月8日]

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