NY株式:NYダウ65ドル高、FOMC控えて様子見ムード
米国株式相場は上昇。ダウ平均は65.23ドル高の25914.10、ナスダックは25.95ポイント高の7714.48で取引を終了した。明日から2日間にわたり開催されるFOMCで、年内の利上げ凍結の見方が一段と強まるとの思惑からS&P500及びナスダック総合指数に買いが広がった。ダウは、航空機メーカーのボーイング(BA)の旅客機事故を巡る先行き不透明感が引き続き嫌気され、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方でメディアや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。医薬品のデルミラ(DERM)は、アトピー性皮膚炎治療薬の臨床試験で効果を示し急騰。一方で、SNSのフェイスブック(FB)は、経営幹部の流出が嫌気され、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。ボーイングは2度の墜落事故を起こした「737 MAX」について連邦航空局(FAA)による安全性認可のプロセスに不備がなかったか調査が行われており、事態収拾には時間を要するとの見方から軟調推移となった。
民主党のエリザベス・ウォーレン議員らは、ネット小売のアマゾン(AMZN)のプライベートブランド(PB)商品によって、小売や生活・家庭用品メーカー他社の競争力が阻害されるていると批判していたが、調査会社によるとアマゾンのPB商品の大半は低品質で、他企業の脅威とはなっていないことが明らかとなった。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
提供:フィスコ