18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ65ドル高、FOMC控えて様子見ムード
■NY株式:NYダウ65ドル高、FOMC控えて様子見ムード
米国株式相場は上昇。ダウ平均は65.23ドル高の25914.10、ナスダックは25.95ポイント高の7714.48で取引を終了した。明日から2日間にわたり開催されるFOMCで、年内の利上げ凍結の見方が一段と強まるとの思惑からS&P500及びナスダック総合指数に買いが広がった。ダウは、航空機メーカーのボーイング(BA)の旅客機事故を巡る先行き不透明感が引き続き嫌気され、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方でメディアや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。医薬品のデルミラ(DERM)は、アトピー性皮膚炎治療薬の臨床試験で効果を示し急騰。一方で、SNSのフェイスブック(FB)は、経営幹部の流出が嫌気され、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。ボーイングは2度の墜落事故を起こした「737 MAX」について連邦航空局(FAA)による安全性認可のプロセスに不備がなかったか調査が行われており、事態収拾には時間を要するとの見方から軟調推移となった。
民主党のエリザベス・ウォーレン議員らは、ネット小売のアマゾン(AMZN)のプライベートブランド(PB)商品によって、小売や生活・家庭用品メーカー他社の競争力が阻害されるていると批判していたが、調査会社によるとアマゾンのPB商品の大半は低品質で、他企業の脅威とはなっていないことが明らかとなった。
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■NY為替:米金利見通しを巡る思惑でドル弱含み
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円59銭から111円30銭まで下落した。予想を下回った米3月NAHB住宅市場指数に失望したドル売りや、ハト派寄りの連邦公開市場委員会(FOMC)を織り込むドル売りが優勢になったほか、英国の合意ない欧州連合(EU)離脱への警戒感が強まりリスク回避の円買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1359ドルまで上昇後、1.1325ドルまで下落した。ユーロ・円は、126円69銭まで上昇後、126円15銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3272ドルから1.3185ドルまで下落した。英国のメイ首相のEU離脱期日延期を含めた離脱協定案を巡る3度目の採決に関して、下院議長は「一度否決された離脱協定案を採決することは不可能」と採決を阻止し、合意ない離脱への警戒感が再び広がった。ドル・スイスは、1.0000フランから1.0020フランまで上昇した。
■NY原油:反発で59.38ドル、株高や足元の需給ひっ迫が材料視される
NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:59.38 ↑0.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.56ドルの59.38ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは58.37ドル-59.54ドル。米ドル相場の伸び悩み、株高、原油在庫減少による足元の需給ひっ迫などが原油先物相場に対する支援材料となった。ただ、1バレル=60ドル超で米国内の原油生産は増加するとの見方は残されており、60ドル近辺では戻り売りの興味が控えているようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.82ドル +0.52ドル(+1.77%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.03ドル +0.70ドル(+1.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.47ドル +4.21ドル(+2.12%)
インテル(INTC) 54.10ドル -0.23ドル(-0.42%)
アップル(AAPL) 188.02ドル +1.90ドル(+1.02%)
アルファベット(GOOG) 1184.26ドル -0.20ドル(-0.02%)
フェイスブック(FB) 160.47ドル -5.51ドル(-3.32%)
キャタピラー(CAT) 134.10ドル +1.43ドル(+1.08%)
アルコア(AA) 28.64ドル +0.80ドル(+2.87%)
ウォルマート(WMT) 99.66ドル +1.24ドル(+1.26%)
スプリント(S) 6.47ドル +0.08ドル(+1.25%)
《SF》
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