話題株ピックアップ【夕刊】(3):Mマート、Oak、デュアルT

注目
2019年3月19日 15時22分

■Mマート <4380>  1,751円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

Mマート<4380>が連日ストップ高。同社は業務用食材の卸サイト「Mマート」を運営するが、同サイトへの出店数が増勢で収益伸長が続いている。eコマース市場の拡大が顕著となるなか、数ロットでまとめ買いすることで安価となる「割安大量販売市場」や「大口一括販売市場」を新規開設するなどで需要取り込みを図っている。今20年1月期は2ケタ増収を見込み、営業利益は前期比45%増の2億1200万円と大幅な伸びを見込んでおり、これが投機筋の琴線に触れ、一気に株価の居どころを変えている。好業績を背景に今期は年10円の初配当を実施する計画で、これも株価を刺激している。

■Oak キャピタル <3113>  176円  +28 円 (+18.9%)  本日終値

Oak キャピタル<3113>が後場急伸。この日正午ごろ、投資先企業のノースエナジーがIPOの準備を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。ノースエナジーは、オリックス<8591>や地元金融機関と連携し、全国の一般投資家や法人向けに太陽光・小型風力による再生可能エネルギー発電システムのパッケージ販売および自社発電所の運用を展開しており、Oakは投資事業の一環として57.0%を出資している。ノースエナジーでは、更なる事業拡大を図るためIPOの準備に入っているとしており、株式売却益や含み益の拡大を期待した買いが入ったようだ。

■デュアルタップ <3469>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

デュアルタップ<3469>がストップ高。同社は東京でワンルームなどの投資用マンション販売を展開、海外不動産の仲介も手掛けている。18日取引終了後、マレーシア政府系企業のサイバービュー社と提携合意したことを発表、マレーシア経済特区「サイバージャヤ」への日本企業進出を支援する計画で、これによる業容拡大に期待した買いが集中する格好となった。

■レアジョブ <6096>  3,110円  +299 円 (+10.6%)  本日終値

レアジョブ<6096>が後場一段高となり、昨年来高値を更新。同社はきょう、シンガポールで英会話学校を展開するジオス・ランゲージセンターの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。ジオス社の子会社化は、アジアでの事業展開を見据えてグローバル水準のR&D拠点とすることなどが主な目的。株式譲渡完了は4月2日を予定している。

■ユビAI <3858>  853円  +69 円 (+8.8%)  本日終値

ユビキタス AI コーポレーション<3858>が3連騰、1月上旬以来となる800円台を回復した。テクニカル的にも週足三角もち合いが煮詰まり、大勢トレンドは上放れの動きを強めている。ネットワーク対応の組み込みソフト開発を手掛け、IoT関連分野のソリューションで優位性を持つ。米オンボード・セキュリティ社と公開鍵暗号技術(NTRU)の国内販売総代理店契約を締結しており、そのなかで、量子コンピューターによる解析を防ぐ暗号化技術の展開を強化している。このほか、量子コンピューターに関する商用案件が国内で立ち上がってくれば、同関連製品の輸入販売に前向きに取り組む構えで、株価は大きく見直される可能性がある。

■SIG <4386>  848円  +53 円 (+6.7%)  本日終値

SIG<4386>が続急騰、昨年12月初旬以来3カ月半ぶりの高値圏に浮上した。頻発化するサイバー攻撃に対する防御が官公庁・民間を問わず喫緊の課題となっている。そのなか、同社は顧客が有する課題に総括的に対応するセキュリティーコンサルをはじめ、セキュリティー監視、マルウェア解析、統合サーバセキュリティー、指紋認証ソリューションといった情報セキュリティーに幅広く対応、収益機会を広げている。インフラ・セキュリティーとしては標的型攻撃マルウェア対策クラウドサービスなど、クラウド関連で需要を取り込んでいる。時価総額は50億円弱と小型で足が速い。一方で出来高流動性にも富んでおり、水準訂正高を狙った投資資金の攻勢が続いている。

■JMC <5704>  1,343円  +70 円 (+5.5%)  本日終値

JMC<5704>が急伸。同社は3Dプリンターと砂型鋳造で部品などの生産を手掛けている。18日、取引終了後、同社初となる医療機器の薬事を取得したことを発表。対象製品であるカテーテル被覆保護材「セキュアポート IV」を4月中旬に販売開始する予定で、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は底値圏で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫っており、テクニカル的にも買いが入りやすい局面にあった。

■理経 <8226>  240円  +12 円 (+5.3%)  本日終値

理経<8226>の物色人気加速、商い急増のなか一時11%高に買われ、約1年2カ月ぶりの高値更新。需給相場の様相を呈してきた。IT関連機器の商社でドローンや防衛関連、更に人工知能(AI)分野でも高実績を持つ。次世代通信規格5Gでは早い段階から同規格に対応したMIMOアナライザーのメンテナンスを展開。また、アンリツ<6754>をはじめ通信関連メーカーに5G関連部品を納入しており、今後は同分野でのビジネスチャンス拡大に市場の関心が高まっている。

■シダー <2435>  217円  +10 円 (+4.8%)  本日終値

シダー<2435>が続急伸。大和ハウス工業<1925>が18日の取引終了後、シダー株91万8000株(発行済み株数の8.00%)を19日付で買い付けると発表しており、これを好材料視した買いが入った。大和ハウスによると、今回の株式買い付けはシダーとの取引拡大を目的としており、良好な取引関係の維持、強化を図るのが狙いとしている。また、シダーはSOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパン日本興亜との資本・業務提携を解消すると発表した。12年8月からの資本・業務提携で一定の成果が出たとして、今後は独自の成長戦略を推進できるようにすることが望ましいと判断したという。なお、損保ジャパン日本興亜側が保有するシダー株34.0%については、17.1%をシダーの協業先や取引先などに売却する予定で、残り16.9%分については検討中としている。

■ウィルグループ <6089>  1,309円  +52 円 (+4.1%)  本日終値

ウィルグループ <6089> が大幅続伸。18日大引け後、同社のシンガポール子会社がオーストラリア人材関連会社の株式を取得し連結子会社化すると発表しており、オセアニア地域における人材サービス事業の拡大に期待する買いが向かった。取得するのはu&u Holdingsの株式60%と、その子会社NSWの株式19%。取得価額は16.4億円で、取得は4月下旬を予定している。u&uはエグゼクティブサーチ、IT、経理・ファイナンスなど12分野で政府機関や大手企業に人材紹介と人材派遣を提供している。17年6月期に大型採用プロジェクトを受注したことを契機に、紹介事業を拡大したことから収益性が大きく伸びているという。

●ストップ高銘柄

大和重工 <5610>  1,325円  +300 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値

G-FACTORY <3474>  495円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ETFSパラ <1675>  20,380円  +90 円 (+0.4%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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