前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年4月4日 5時30分

■ツナグGHD <6551>  697円 (+23円、+3.4%)

ツナググループ・ホールディングス <6551> が大幅反発。前引け後に、新規事業として、チャットボットを用いたRPO(採用代行)パッケージサービス「とれロボ」の販売提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「とれロボ」は、採用代行業務のうち、採用メディア(求人サイト、フリーペーパーなど)の発注をする業務や、掲載された採用メディアからの応募者対応をし、面接のセッティングをする業務を最大限システム化したもの。4月15日から開始し、5年後の年間取扱高10億円規模を目指しているという。なお、19年9月期業績への影響は軽微としている。

■DMソリュ <6549>  1,520円 (+45円、+3.1%)

ディーエムソリューションズ <6549> [JQ]が4日ぶりに反発。2日の取引終了後、6月1日を効力発生予定日とするセンターリーズ(大阪市北区)の吸収合併に伴い、「e-脱毛エステ.com」「宅配食事のミカタ」「着物買取のいろは」の3つのメディアサイトの運営を引き継ぐと発表したことが好感された。DMソリューションでは、これらのサイトに同社が有するインターネット広告やSEOに対する知見と技術を投入することで、更なるユーザー数の獲得と新規広告主の開拓を図り、事業の拡大を目指すとしている。

■東エレク <8035>  17,345円 (+480円、+2.9%)

東京エレクトロン <8035> が3連騰と上値追い基調を強めてきた。3日の高値まで3営業日で1300円以上の上昇をみせ連日の年初来高値更新、昨年9月初旬以来7ヵ月ぶりの高値水準に浮上している。米国ではインテルやエヌビディアなど半導体関連株の戻り足が鮮明。半導体投資需要は回復に転じるのは年央以降との見方が強いものの、製造装置メーカーの株価は実態面の底入れに3~6ヵ月先行して上昇局面に移行するのが常であり、その観点では同社株は既に中期上昇トレンドに突入している可能性がある。

■アイリッジ <3917>  991円 (+27円、+2.8%)

アイリッジ <3917> [東証M]が反発。3日、JR九州 <9142>スマートスピーカー向け情報サービス「スマートスピーカー対応 JR九州情報サービス」(JR九州スキル)の開発を支援したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。JR九州スキルは、運行情報やJR九州グループのおすすめ情報を音声で案内するほか、JR九州Web会員とのコミュニケーションの活性化を図るスキル。JR九州Web会員はアカウントリンク機能を使うことで、JR九州グループの共通ポイント「JRキューポ」の残高照会や、ミニゲームへ参加してJRキューポを当てることもできるという。

■村田製作所 <6981>  5,736円 (+141円、+2.5%)

村田製作所 <6981> が3日続伸。株式分割後株価で取引された3月27日以降、ジリ高歩調で水準を切り上げている。世界トップシェアを誇るセラミックコンデンサーは値上げ効果が発現して「早くも1-3月期から利益率が向上している」(国内証券アナリスト)状態にあり、製品価格上昇のフル寄与が見込まれる20年3月期については利益を大きく後押しすることになる。米中貿易摩擦の影響を受けているが、両国間の通商交渉は進展しているとの見方が強まっており、同社株にとってもポジティブな思惑を与えている。

■野村ホールディングス <8604>  425.8円 (+10.1円、+2.4%)

野村ホールディングス <8604> が4日続伸、値刻みこそ小幅ながら底入れを印象づける動き。テクニカル的にも25日移動平均線を上回ってきたことで追随買いを誘っているようだ。メガバンクや大手証券株の株価出遅れが目立っていたが、目先は全体相場の地合いが改善するなかでリターンリバーサル狙いの買いを引き寄せている。新年度入りで国内機関投資家による新規の買いも加わり、売買手数料の増加など収益環境の風向きが変わるとの見方も、同社株をはじめ証券セクターに物色の矛先を向けさせる背景となっている。

■日本郵船 <9101>  1,696円 (+36円、+2.2%)

日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など大手海運株が揃って4日続伸。買い戻しの動きが継続するなか、業種別騰落率で「海運」は全33業種中で値上がり率トップとなった。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は700を下回る水準で底値模索が続いているが、これは中国の景気減速の影響が大きい。しかし、ここにきて中国の経済指標に底入れの兆しが見え始め、米中貿易交渉も進展期待が高まっている。グローバル物流の影響を受けやすい海運セクターは収益環境の風向きが変わりつつあるとの思惑が株価にポジティブ作用している。

■ナレッジSト <3999>  1,000円 (+21円、+2.2%)

ナレッジスイート <3999> [東証M]が4日ぶりに反発。3日午前10時ごろ、プログラミング不要の開発プラットフォーム「Shelter(シェルター)」が、サンワ・エンタープライズ(さいたま市浦和区)に採用されたと発表しており、業績への貢献が期待されている。サンワ・エンタープライズは、工業用機器や工具の輸入及び製造・販売を行う企業。働き方改革への取り組みを推進し、業務効率化を目的に、採用を決めたとしている。

■オプテクスG <6914>  1,855円 (+35円、+1.9%)

オプテックスグループ <6914> が反発。3日、傘下のオプテックスが、駐車場の満空情報を把握できるワイヤレス満空管理システムを今秋にも発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回発売するシステムは、観光地やショッピングモール、イベント会場、ロードサイド店舗などに併設する駐車場の満空情報を可視化するワイヤレス満空管理システム。「駐車場全体の満空」や「具体的な空き車室」の情報は、ドライバーの利便性を向上するとともに、施設駐車場の交通誘導員のスムースな誘導につながるほか、渋滞や混雑の緩和などにも寄与する見通し。また、施設側としては集客機会を逃さない施設運営につながるほか、空き車室を案内する誘導員数を削減することが可能になるとしている。

■Uアローズ <7606>  3,755円 (+50円、+1.4%)

ユナイテッドアローズ <7606> が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比3.2%増と、14ヵ月連続前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて気温の低い日が多かったものの、メンズでは春物アウターや機能性素材の商品、ウィメンズでは中軽衣料全般の動きが目立った。なお、前年に比べて休日が1日多かった影響がプラス1.6%程度の影響があったとしている。

■王将フード <9936>  7,060円 (+80円、+1.2%)

王将フードサービス <9936> が反発。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高速報で、直営既存店売上高が前年同月比3.8%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。「生ビール(中)半額券プレゼントキャンペーン」の実施や、餃子の美味しい食べ方を歌ったデュエットソング「二人の餃子」のリリース、タレントのケンドーコバヤシ氏を起用した新テレビCMの公開などで、新規顧客獲得と王将ファンの創出を図ったことが奏功したという。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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